メンター・グラフィックス・コーポレーション（本社: 米国オレゴン州、以下メンター・グラフィックス）は、電気自動車メーカーのテスラモーターズ（本社: 米国カリフォルニア州）が、同社の12V電気システム設計の標準ツールセットとして、メンター・グラフィックスのCapital®を採用したことを発表しました。採用候補となっていた各ソリューションを評価した結果、テスラモーターズは、Capitalが電気システムのコンフィギュレーションを管理する並外れた機能を持っていること、および自動車業界をリードするワイヤ・ハーネスのサプライヤ間で揺るぎない基盤を確立していること、という2つの主要基準を満たしているとの結論に至りました。

生産規模の拡大にしたがって、テスラモーターズがワイヤ・ハーネス・サプライヤと特定車種のデータを確実にやり取りするための、堅牢なシステムの重要性が高まってきました。Capitalは、車両アーキテクチャ設計、システム設計と統合、保守整備用の文書作成、ワイヤ・ハーネス製造の各種ツールを網羅した強力な電気システム・ソフトウェア環境です。Capitalの心臓部となるコンフィギュレーション管理機能を使用することで、納品されたハーネスが個々の自動車にとっての機能要件を完全に満たしているかどうかを検証できます。

「テスラモーターズのモデルSは、驚くほど複雑なコンフィギュレーションを備えた、非常に高度な電気システムを搭載しています。本格的な量産体制に向けて増産に取り組むなか、ロジスティクスの統合と、サプライヤとの効果的なデータ共有をシームレスに行えるCapitalは不可欠な存在となりました。Capitalのおかげで、コンフィギュレーション管理の課題に加えて、主要サプライヤとのデータ交換の課題を克服できました。」テスラモーターズ、Director of Engineering Applications、Paul Lomangino氏は、以上のように述べています。

「高級電気自動車の生産で世界のトップを走るメーカーであるテスラモーターズは、自動車業界の環境問題に向き合うアプローチに革命をもたらすという目標を掲げています。電気自動車は、電気システム独特の課題に直面しています。Capitalはこうした多数の課題に加えて、コンフィギュレーションの複雑性というすべての自動車メーカー共通の問題にも対処します。」メンター・グラフィックス、Integrated Electrical Systems Division、Business Development Director、Nick Smithは、上記のように述べています。