ローデ・シュワルツ・ジャパン株式会社(本社：東京都 新宿区　代表取締役：Jacques Jourda)は 2017年10月20日から、 衛星ナビゲーションシステム・シミュレータのハイエンドソリューションとして、ベクトル信号発生器 R&S®SMW200A用GNSSシミュレータ の販売開始を発表いたします。R&S®SMW200A用GNSSシミュレータは、最大4つのRF出力に拡張することができます。これにより、複数のアンテナにおける複数の周波数帯域で、同時にGNSS信号をシミュレートすることができます。これは、GNSS信号と並行して複雑な干渉環境を内部でシミュレートできる唯一のソリューションです。

GPS、GLONASS、Galileo、またはBeiDouなど、さまざまなナビゲーション・システムからの信号を、複数の周波数帯で(場合によっては複数のアンテナを並列に)処理することが可能になり、測位の精度を向上させています。さらに、差動GNSS(DGNSS)技術を使用することで、より高い精度を実現できます。これらの技術は、自律走行などのアプリケーションで使用されており、着陸の際の航空機の正確で信頼性の高い位置付けに不可欠です。これらのアプリケーションで 使用されるGNSSレシーバは、車両または航空機に導入する前にさまざまなテストを受ける必要があり、こうしたテストに対応するソリューションがユーザーから求められていました。


■R&S®複雑な干渉を伴う実環境に即したテストシナリオ
R&S®SMW200Aに搭載されたGNSSシミュレータは、さまざまなGNSSアプリケーションに対応するために、複雑で実環境に即したテストシナリオを簡単に生成できる革新的なテストソリューションです。マルチ周波数およびマルチアンテナ・システムをテストするために、ユーザーは最大4つのRF出力に割り当てることができる72のGNSSチャネル にアクセスできるようになりました。R&S SMW 200AはQZSS信号、SBAS信号、GPS、GLONASS、Galileo、BeiDou信号を生成することができます。このソリューションにより、ユーザーは実環境下で受信者の位置精度を迅速かつ簡単に検証できます。R&S SMW 200Aは、内部ノイズ発生器を備え、複数の干渉源を使用して複雑な干渉シナリオを生成することができる、 業界初かつ唯一のハイエンドGNSSシミュレータです。すべての信号(GNSS、ノイズおよび干渉)は、本体内部で生成されます。干渉信号の外部生成用の追加信号源は必要なく、 テスト設定を大幅に簡素化できます。


■使いやすさと将来への対応
R&S®SMW200Aの設定および操作には、外部コンピュータは必要ありません。統合された直感的なGUIにより、ユーザーはGNSSシナリオを迅速かつ容易に生成できます。さまざまな種類のオプションにより、ユーザーの要求に対してソリューションの最適化ができます。R&S SMW200Aは、将来のテスト要件(新しいGNSS信号のテストなど)にも対応できる拡張性が高い、将来を見越したプラットフォームです。