最大158チャネルの波形発生が可能なケーブルテレビ送信設備、受信機評価用マルチチャネル放送信号発生器
2012/01/06
ローデ・シュワルツ・ジャパン(株)
世界的な放送のデジタル化は、ケーブルテレビ市場に大きな影響を及ぼしています。特に移行期である現在、オペレータや、受信装置は従来のアナログ放送に加え、デジタルQAM方式、地上波方式を同時にサポートしなければなりません。利用可能な周波数帯域は、既にほぼ全て使用されており、アナログ、デジタルQAM / OFDM信号が混在する伝送路の品質確保と、STBの受信用件はより高いものが求められます。
ローデ・シュワルツ・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区 代表取締役:笠井伸啓)から今回リリースするR&S CLGは、ケーブル放送で利用される放送信号を最大158チャネル発生させ、ケーブルテレビの送信アンプ、伝送路の品質評価や受信機の性能評価に用いることができる、マルチチャネル信号発生器です。チャネルのアレンジが自由な上、海外規格IEC60728 part3-1※1の実施や、ハムノイズの重畳、他のSGと組み合わせてSCTE 40※2の適合試験に完全対応することが可能です。多数のチャネルをそれぞれ管理するために、R&S CLGでは外部PCから制御を行い、ユーザーが使用しやすい環境を提供しています。
1.ケーブルテレビ放送波を最大158チャネル発生
R&S CLGの信号出力帯域は47〜1002MHzで、全チャネルを6 MHz帯域幅の信号を発生させた場合、最大158波、8MHzでは119波の信号波を発生し、実際の伝送路の状態をシミュレーションすることができます。サポートする放送方式は、NTSC/PAL、DVB-C、ISDB-C、J.83/B、ISDB-T、無変調信号です。無変調信号はCSO※3/CTB※4といった変調歪の評価に用いられます。従来、ケーブルチャネルのシミュレーションを行うには、必要チャネル数と同じ信号発生器を用意する必要があり、これまでの装置は19インチラックを全て占有する巨大なシステムでした。R&S CLGは、高さ1HU(44.5mm)、横幅19インチ(482.6mm)というシングルチャネルの小型テスト信号源と同等の大きさです。
2.適合試験の実施
R&S CLGは、ハムノイズを重畳することが可能です。AM変調を重畳させて、電源ノイズのシミュレーションを行います。また、ユーザーがおかれている実環境に沿った信号環境を構築できるため、開発中の製品がネットワークに与える影響を評価したり、チャネルプランの変更による影響を評価するのに役立てていただけます。マルチスタンダードTV 信号発生器R&S SFUを合わせて使用することで、位相ノイズ、信号反射、ホワイトノイズのシミュレーションが実施でき、ケーブルテレビ受信機におけるSCTE40の認証テストと同等の試験を行うことが可能になります。
3.操作性を考慮したユーザ・インタフェース
最大158に達する信号波形はそれぞれ映像や音声信号を挿入することができ、波形の周波数特性を変化させるチルト設定も行えるなど、設定項目は多岐に渡りますが、外部PCによる制御で分かりやすいGUI環境を提供しています。一度設定した環境はファイルとして保存ができ、100以上の設定ファイルを保存して管理することができます。
初年度目標販売台数:10台
<用語の説明>
(1)IEC60728 part3-1:国際規格 IECが定めたケーブル放送ネットワークにおけるデジタル放送波の測定手法
(2)SCTE40:Society of Cable Telecommunications Engineers デジタルケーブルネットワークのインターフェース規格
(3)CSO:COMPOSITE SECOND ORDER 相互変調2次歪
(4)CTB:COMPOSITE TRIPLE BEAT 相互変調3次歪
ローデ・シュワルツ・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区 代表取締役:笠井伸啓)から今回リリースするR&S CLGは、ケーブル放送で利用される放送信号を最大158チャネル発生させ、ケーブルテレビの送信アンプ、伝送路の品質評価や受信機の性能評価に用いることができる、マルチチャネル信号発生器です。チャネルのアレンジが自由な上、海外規格IEC60728 part3-1※1の実施や、ハムノイズの重畳、他のSGと組み合わせてSCTE 40※2の適合試験に完全対応することが可能です。多数のチャネルをそれぞれ管理するために、R&S CLGでは外部PCから制御を行い、ユーザーが使用しやすい環境を提供しています。
1.ケーブルテレビ放送波を最大158チャネル発生
R&S CLGの信号出力帯域は47〜1002MHzで、全チャネルを6 MHz帯域幅の信号を発生させた場合、最大158波、8MHzでは119波の信号波を発生し、実際の伝送路の状態をシミュレーションすることができます。サポートする放送方式は、NTSC/PAL、DVB-C、ISDB-C、J.83/B、ISDB-T、無変調信号です。無変調信号はCSO※3/CTB※4といった変調歪の評価に用いられます。従来、ケーブルチャネルのシミュレーションを行うには、必要チャネル数と同じ信号発生器を用意する必要があり、これまでの装置は19インチラックを全て占有する巨大なシステムでした。R&S CLGは、高さ1HU(44.5mm)、横幅19インチ(482.6mm)というシングルチャネルの小型テスト信号源と同等の大きさです。
2.適合試験の実施
R&S CLGは、ハムノイズを重畳することが可能です。AM変調を重畳させて、電源ノイズのシミュレーションを行います。また、ユーザーがおかれている実環境に沿った信号環境を構築できるため、開発中の製品がネットワークに与える影響を評価したり、チャネルプランの変更による影響を評価するのに役立てていただけます。マルチスタンダードTV 信号発生器R&S SFUを合わせて使用することで、位相ノイズ、信号反射、ホワイトノイズのシミュレーションが実施でき、ケーブルテレビ受信機におけるSCTE40の認証テストと同等の試験を行うことが可能になります。
3.操作性を考慮したユーザ・インタフェース
最大158に達する信号波形はそれぞれ映像や音声信号を挿入することができ、波形の周波数特性を変化させるチルト設定も行えるなど、設定項目は多岐に渡りますが、外部PCによる制御で分かりやすいGUI環境を提供しています。一度設定した環境はファイルとして保存ができ、100以上の設定ファイルを保存して管理することができます。
初年度目標販売台数:10台
<用語の説明>
(1)IEC60728 part3-1:国際規格 IECが定めたケーブル放送ネットワークにおけるデジタル放送波の測定手法
(2)SCTE40:Society of Cable Telecommunications Engineers デジタルケーブルネットワークのインターフェース規格
(3)CSO:COMPOSITE SECOND ORDER 相互変調2次歪
(4)CTB:COMPOSITE TRIPLE BEAT 相互変調3次歪
