ESIグループ、エアバス社向けにRTMシミュレーションをCATIA V5環境に統合 PAM-RTM for CATIA V5 射出成形による複合材料部品製造シミュレーションソフトウェア
2007/01/30
フランス大使館 企業振興部
エアバス社とESIグループは、バーチャルマニュファクチャリング部門初のコラボレーションを発表しました。ESIグループは、エアバス社の仕様書に基づき、強化繊維への射出成形による複合材料部品製造(LCM:液状複合材料成形)のための、CATIA V5に統合されたシミュレーションソリューションを開発しました。
エアバス社の新航空機製造計画では、複合材料が多用されます。近代的な材料・成形プロセスを使用することで、航空機製造において重要目標である軽量化が可能になります。しかし、厚さが増し、寸法がより大きく、さらに複雑な複合材料部品を製造するには、これまでにない技術的チャレンジが必要になります。従来の部品設計・製造方法では、これらの新しい材料・方法に対応できないことが明らかになりました。部品の寸法を考慮し、試行錯誤を重ねて金型を製造する従来の方法では、コストが高く、開発期間が長くなりすぎ、材料の無駄が多くなります。シミュレーションに基づく設計は、このチャレンジに対処する経済的な手段として登場しました。
エアバス社の大株主であるEADS社では、強化繊維への樹脂の射出成形法による部品製造をシミュレートするために、RTM成形(レジントランスファー成形)法のシミュレーションを10年以上に亘って採用しています。ESIグループは、ここ数年、「PAM-RTM」の機能を新航空機製造計画の新しいニーズに適応させるため、EADS社のCCR(シュレーヌ中央研究所)と協働してきました。PAM-RTMソフトウェアは、最初から適切に射出成形できるように、型設計と成形パラメータをテストし、複合材料のための新しい金型及びプロセスを設計・開発することを可能にします。
「PAM-RTM for CATIA V5」は、エアバス社との2年間の共同プロジェクトでPAM-RTMの機能をCATIA V5に初めて実装した結果生まれました。このソフトウェアは、CATIA V5ネイティブの形状データとシミュレーションアルゴリズムをシームレスに統合することで、より大きな開発効率をもたらします。完全統合されたこのアプリケーションは、金型設計とシミュレーション結果とを直接結合し、シミュレーションサイクルを大幅に短縮します。また、CADモデルを直接使用して射出成形を解析することが可能なため、継続的改善プロセスの中で形状データフローの一貫性が保証されます。その結果、大幅な時間短縮とコスト削減が実現されます。
以前は、外部シミュレーション環境でしかこのような解析を実行することができないため、ユーザーは形状データをエクスポートし、CADモデルとシミュレーションデータをそれぞれ異なる環境で管理せざるを得ませんでした。今後は、CAA V5アーキテクチャとコンポーネントでシミュレーションプロセスが完全に統合されたことにより、PAM-RTM for CATIA V5は、設計者に共通ユーザインターフェースを提供します。この結合の主な利点は、形状データの変換・転送時に情報のロスがないことと、設計とシミュレーション結果との間のダイナミックなコミュニケーションが可能になることです。
「エアバス社向けに開発したPAM-RTM for PLMバージョンは、バーチャルマニュファクチャリングをPLM(プロダクト・ライフサイクル・マネージメント)に統合することを目的としたエアバス社とESIグループのコラボレーションの出発点です。当社の目的は、物理特性に基づくシミュレーションツールをエアバス社のPLM環境に統合することにより、エアバス社において増大する複合材料の使用をサポートすることです。」(ESIグループ製品部門担当社長兼COO、ヴァンサン・シャイユ氏)
「エアバス社は、このアプリケーションでLCM成形法による複合材料部品製造プロセスの数値シミュレーションを開始しました。当社が複合材料分野のテクノロジーの最先端に位置し続けるための大きな前進です。」(エアバス社の複合素材コンカレントエンジニアリングマネージャー、ジル・ドゥブリル氏)
プレスの方のお問合せ先
日本イーエスアイ株式会社 営業本部 マーケティング担当
TEL: 03-6407-2348 Email: marketing@esi.co.jp
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日本イーエスアイ株式会社 営業本部 福島
TEL: 03-6407-2347(代表) Email: hf@esi.co.jp
Webサイト www.esi.co.jp/
エアバス社の新航空機製造計画では、複合材料が多用されます。近代的な材料・成形プロセスを使用することで、航空機製造において重要目標である軽量化が可能になります。しかし、厚さが増し、寸法がより大きく、さらに複雑な複合材料部品を製造するには、これまでにない技術的チャレンジが必要になります。従来の部品設計・製造方法では、これらの新しい材料・方法に対応できないことが明らかになりました。部品の寸法を考慮し、試行錯誤を重ねて金型を製造する従来の方法では、コストが高く、開発期間が長くなりすぎ、材料の無駄が多くなります。シミュレーションに基づく設計は、このチャレンジに対処する経済的な手段として登場しました。
エアバス社の大株主であるEADS社では、強化繊維への樹脂の射出成形法による部品製造をシミュレートするために、RTM成形(レジントランスファー成形)法のシミュレーションを10年以上に亘って採用しています。ESIグループは、ここ数年、「PAM-RTM」の機能を新航空機製造計画の新しいニーズに適応させるため、EADS社のCCR(シュレーヌ中央研究所)と協働してきました。PAM-RTMソフトウェアは、最初から適切に射出成形できるように、型設計と成形パラメータをテストし、複合材料のための新しい金型及びプロセスを設計・開発することを可能にします。
「PAM-RTM for CATIA V5」は、エアバス社との2年間の共同プロジェクトでPAM-RTMの機能をCATIA V5に初めて実装した結果生まれました。このソフトウェアは、CATIA V5ネイティブの形状データとシミュレーションアルゴリズムをシームレスに統合することで、より大きな開発効率をもたらします。完全統合されたこのアプリケーションは、金型設計とシミュレーション結果とを直接結合し、シミュレーションサイクルを大幅に短縮します。また、CADモデルを直接使用して射出成形を解析することが可能なため、継続的改善プロセスの中で形状データフローの一貫性が保証されます。その結果、大幅な時間短縮とコスト削減が実現されます。
以前は、外部シミュレーション環境でしかこのような解析を実行することができないため、ユーザーは形状データをエクスポートし、CADモデルとシミュレーションデータをそれぞれ異なる環境で管理せざるを得ませんでした。今後は、CAA V5アーキテクチャとコンポーネントでシミュレーションプロセスが完全に統合されたことにより、PAM-RTM for CATIA V5は、設計者に共通ユーザインターフェースを提供します。この結合の主な利点は、形状データの変換・転送時に情報のロスがないことと、設計とシミュレーション結果との間のダイナミックなコミュニケーションが可能になることです。
「エアバス社向けに開発したPAM-RTM for PLMバージョンは、バーチャルマニュファクチャリングをPLM(プロダクト・ライフサイクル・マネージメント)に統合することを目的としたエアバス社とESIグループのコラボレーションの出発点です。当社の目的は、物理特性に基づくシミュレーションツールをエアバス社のPLM環境に統合することにより、エアバス社において増大する複合材料の使用をサポートすることです。」(ESIグループ製品部門担当社長兼COO、ヴァンサン・シャイユ氏)
「エアバス社は、このアプリケーションでLCM成形法による複合材料部品製造プロセスの数値シミュレーションを開始しました。当社が複合材料分野のテクノロジーの最先端に位置し続けるための大きな前進です。」(エアバス社の複合素材コンカレントエンジニアリングマネージャー、ジル・ドゥブリル氏)
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