最適化された「Visual Environment v3.0」と最新マルチコアIntel Xeonプロセッサによる処理で大規模衝突試験モデル（1000万要素）のデータ処理速度が最大2.79倍に。

材料の物理特性に基づく数値シミュレーションソフトウェアのパイオニアであるソリューションプロバイダのESIグループ(ESIN FR0004110310)と世界最大の半導体チップメーカーのインテル社は、実り多い技術協力の成果を発表しました。ESIグループの研究開発チームとインテル社のエンジニアがインテル社のマルチコアプロセッサとソフトウェアツール（Intel VTune、Intel Thread Checkerなど）をフルに活用し、Visual Environment（以下「VE」） v3.0の最適化に取り組みました。この最適化により、計算能力、コスト効率、衝突解析モデルサイズ、より高精度のシミュレーションなど、顧客の現在、また将来にわたる性能要求に完全に応えることが可能になりました。

ESIグループの統合ソリューションは、関連するCAE及びESIグループのソルバーとの幅広い相互運用性と開放性をベースとした実証済のエンジニアリングシミュレーション環境です。現在、業界は旧来のトライ&エラーから脱却してシミュレーションベースの設計(SBD)に移行する必要があります。SBDは、協調エンジニアリングを通して、物理的プロトタイプの必要性を少なくすることにより、企業が技術革新を加速させるのを支援します。

両社間のリソース共有は、衝突シミュレーションに1000万以上の要素を用いるリアルなシミュレーションに向かって大きな前進となりました。最初の成果として、VE 2.5から最適化されたVE 3.0へのアップデートにより、最新のデュアルコアIntel Xeonプロセッサ5100シリーズ上で最大250％のデータ処理性能向上、最新マルチコアIntel Xeonプロセッサ上でWindows XP 64ビット版から4 GBを超えるメモリの割り当てといったアドバンテージとメリットが得られます。これらの際立った成果により、主として、クリティカルゾーンを調べることができる精緻なモデルを使用することでより正確なシミュレーションが実現します。例えば、ドイツの自動車メーカーは、「PAM-CRASH 2G」のマルチスケールカップリングオプションを用いて、鋳造からの詳細情報を衝突モデルシミュレーションに取り入れています。

詳細については、日本イーエスアイ株式会社にお問い合わせ戴くか、またはESIグループのウェブサイトwww.esi-group.comをご覧ください。
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