～マイクロウェーブ式レベル計 Micropilot FMR5xシリーズ～

マイクロウェーブ式レベル計は、マイクロ波を利用して、測定物に接触することなくタンク内の液面高さを測定します。
同じく非接触での液面測定が可能な超音波式レベル計は、温度変化により測定誤差が生じることがありますが、マイクロウェーブ式は温度変化による影響を受けません。また、フロートなどの機械式や差圧伝送式レベル計は、密度変化によって誤差が生じることがありますが、マイクロウェーブ式は密度変化による影響も受けることはありません。

■利点
測定物に接触することなく測定が可能
温度、密度の変化による影響が無い
機械可動部が無いため、部品交換等の定期的なメンテナンス負荷を低減

■高度な診断機能
温度や密度変化の影響を受けないマイクロウェーブ式ですが、アンテナ（センサ）に導電性の付着物が堆積するとマイクロ波が減衰し、最悪の場合には測定不能状態に陥ることがあります。
Micropilot FMR5x シリーズの高度な診断機能は、アンテナに生じた導電性の付着物を検出し、測定に影響が生じる前にHART信号やスイッチ出力を介してメンテナンス時期をお客様に通知することが可能です。

■幅広いラインアップ
Micropilot FMR5x シリーズは液体用、粉体用は勿論、周波数、測定レンジ、プロセス接続など、用途に応じて様々なバージョンをご用意しています。

FMR50 ： 液体のレベル測定用 ベーシックタイプ レベル計
FMR51 ： 厳しい条件下でも液位測定が可能なスタンダードタイプのレベル計
FMR52 ：腐食性の液体やサニタリ要件アプリケーションに最適なレベル計
FMR53 ： シンプルな液体レベル計測アプリケーション用
FMR54 ： 強い蒸気とアンモニアが発生する現場での液体レベル計測用
FMR56 ： 一般的な粉粒体アプリケーション用の経済性に優れたベーシックタイプ レベル計
FMR57 ： 標準的な粉体のレベル計測用

■アンテナへの付着検知事例
アンテナに付着が発生すると、マイクロ波のアンテナ近傍で不要反射が生じ、測定物に伝播するマイクロ波のエネルギーが減衰します。そのため、付着が大きくなると、測定物から十分な反射が得られなくなってしまい、最悪の場合は反射なしのエラーが発生します。
この付着による内部信号の変化を検出するために、Micropilot FMR5xシリーズは高度な診断機能によってレベル計測基準点から１ｍまでの距離におけるマイクロ波の反射を数値化し、この値を監視することでエラーが発生する前にお客様への通知を行います。