LIBパックBMSを簡単・正確に評価、バッテリセル電圧ジェネレータ「S7081-50」を発売
HIOKI(日置電機株式会社:長野県上田市、代表取締役社長:細谷和俊)は3月に「バッテリセル電圧ジェネレータSS7081-50」の発売を予定しています。 SS7081-50は電動車(xEV)や蓄電(ESS※1、UPS※2)に搭載されるLIBパック※3BMS※4の性能を簡単・正確に評価できる 12chの発生・測定器です。 模擬のバッテリー・電圧発生ジェネレータとして実物のバッテリーや電源・電子負荷では再現が難しいテスト環境を効率よく構築し、性能・安全評価を行えます。 また、高精度の電圧電流測定が可能なため、高度化する BMS の機能評価も行えます。
■開発の背景
資源制約や環境問題への対応を背景に、世界各国で自動車の電動化が加速しています。電動車の普及加速を受け、搭載される LIB パックの需要も増加し、研究開発も加速しています。 LIB パックには「BMS」と呼ばれるバッテリーの状態を監視し、最適に制御するためのシステム基板が搭載されています。BMS がバッテリーの管理を行わないと、過放電によるバッテリーの劣化や十分に充電ができないなど、製品の効率が下がり、バッテリーの能力を最大限に活かすことができません。特に LIBは過充電による発火や感電といった重大な事故を起こしやすいため、安全性の面からも BMS による制御が重要視されています。 このような背景から、バッテリーを効率よく安全に制御できる高度な BMS の開発が今後ますます増加し、それに伴いBMSを簡単・正確に評価する需要も高まることが予想されます。
※1 ESS:電力貯蔵システム
※2 UPS:無停電電源装置
※3 LIB パック:リチウムイオン電池のパック。パックとは、セルと呼ばれる単電池を複数接続しパッケージした組電池のこと。
※4 BMS:バッテリーマネジメントシステム
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