ローム製特定小電力無線通信モジュールが「Wi-SUN Profile for Echonet Single-Hop HAN」の認証を取得
「Wi-SUN HAN」は、Wi-SUNアライアンスが新たに策定したHAN(Home Area Network)向けの無線規格で、スマートコミュニティ構築に欠かせないHEMSコントローラやエアコン、照明などのHEMS機器に最適です。従来の「Wi-SUN Echonet Profile」規格がBルートと呼ばれるスマートメーターとHEMSコントローラをつなぐ 1対1の通信に対し、「Wi-SUN HAN」はHEMSコントローラと各家電製品をつなぐ1対多の通信が可能となります。
ロームでは、かねてより「Wi-SUN」規格の汎用無線通信モジュールを開発・量産しておりましたが、今回新たに「Wi-SUN HAN」に対応したソフトウェアを開発し、「Wi-SUN HAN」の認証取得、並びに、CTBU(Certified Test Bed Unit)認証を取得いたしました。
<背景>
「Wi-SUN」は、スマートコミュニティ構築に最適な国際無線通信規格として推進されています。近年では、経済産業省の大規模HEMS実証実験や2016年からはじまる電力の小売り自由化、2017年のガス自由化によりHEMS市場が活況しており、Wi-SUNはさらに今後の普及に期待が高まっています。
一方、HAN側の通信においては、これまでSub-GHz帯や無線LAN、Bluetoothなど様々な無線通信が使用されていました。しかし、スマートメーターとHEMSコントローラ間(Bルート)の無線通信にWi-SUNを採用することを各電力会社が決定していることから、HAN側でも同様にWi-SUNを採用する動きが高まってきています。
こうした中、ロームは、従来からアンテナ内蔵で電波法認証取得済み、ファームウェア搭載済みなど、導入が難しいとされる無線通信の課題を解決するモジュールを開発しており、今回も同じコンセプトでWi-SUNのHANに対応するソフトウェアを開発しました。今後は、まず同ソフトウェアの提供を開始し、2016年1月に汎用無線通信モジュールとして量産・販売を開始する予定です。
