ロームが、高速赤外線通信IrSimple 対応のIrDA コントローラIC 「BU92747GUW/BU92747KV 」を開発、500KB が1 秒で転送
現在、IrDA 通信はほとんどの携帯電話に標準インタフェースとして搭載されていますが、最近の携帯電話では、カメラの高画質化によるデータサイズの増大に伴い現在のIrDA 通信(主流のSIR 方式)では時間がかかるのが現状です。
今回ロームが開発したのは、IrDA 規格で高速通信を実現するIrSimple‐4M に対応したもので、たとえば現在主流であるSIR 方式で500KB のデータを送るのに50 秒から100 秒かかるのに対し、ロームの高速赤外線IrSimple‐4M対応のIrDA コントローラでは約1 秒で送れるのが特徴です。また、IrSimple-4M は液晶テレビやDVD/HDD レコーダなどにも搭載が進み、大きな広がりを見せています。
また、今回開発したIrDA コントローラは、2 フレームのデータを保持できる5kbyte の大容量FIFO を内蔵し、CPU の割り込み回数を大幅に軽減できるとともに、データ幅も8bit 幅に対し、倍の16bit 幅としたことで、BUS 占有率を半減し、CPU の負荷を大幅に軽減できます。さらに、フレームインターバルタイマの内蔵で、従来CPU が行っていた送信タイマ制御が不要となり、CPU はデータ間隔を気にせずコントローラへのデータ転送が可能となります。
また、4mm 角小型パッケージの採用に加え、16bit 汎用CPU バスの対応によりIrSimple 対応されていないローエンドセットにも本コントローラIC を搭載するだけで簡単にIrSimple‐4M 通信機能を実現できるため、セットの機種展開が広がります。加えて赤外線リモコン送信制御機能も内蔵し、IrDA 通信と赤外線リモコン制御が1chip で可能です。赤外線リモコン送信機能が必要な携帯電話などに最適です。
ロームでは、従来から、IrDA 通信モジュールの分野で高いシェアと実績を有するとともに、市場から高い評価を得ています。今後ともお客様のニーズに沿った製品開発を進めると共に、さらなる製品シリーズの拡充に努めてまいります。
