ハイジェニック向け超音波流量センサSU Puresonicの高温対応・表示レス“SUHシリーズ”の国内販売を、2025年9月に開始します。

この製品は、超純水・水などの水性媒体や、食用油を高い信頼性で検出します。最大120℃の高温流体の常時測定に加え、150℃までなら最大1時間の対応が可能です。このため、CIP／SIP洗浄など、厳格な衛生管理が求められるアプリケーションに最適です。従来モデルから表示ディスプレイを省いたことで、破損リスクを排除し、より堅牢で衛生的な構造を実現しました。本SUHシリーズの特長は、表示レスでありながら“状態が見える”ことです。センサ本体の高輝度LEDインジケータにより、動作状態や信号品質を現場で視覚的に確認可能。さらに、IO-Link通信に対応しており、流量・温度・信号強度などのプロセスデータを遠隔でリアルタイムに取得・監視できます。これにより、表示がなくても現場と遠隔の両方で状態を把握でき、トラブルの早期発見や予知保全にもつながります。また、表示部を排除した密閉構造により、洗浄時の液だまりや異物付着のリスクを最小限に抑え、衛生性を高めています。振動や衝撃への耐性も向上し、可動部のない超音波測定方式とあわせて、長期にわたる安定稼働を実現します。さらに、従来のSU Puresonicと同様に導電率に依存しない超音波測定方式を採用しており、純水や薬液などの流量も安定して測定可能です。EHEDG準拠のステンレス製ハウジングにより、耐薬品性と洗浄性も確保し、高温・高衛生環境下でも信頼性の高い流量監視を可能にします。このような特長は、多くの業界・アプリケーションで既に実績があります。たとえば、超純水処理装置では、導電率に依存しない測定により安定した流量監視を実現。加熱装置では、金属粒子を含む冷却水でも詰まりなく測定でき、洗濯装置では低導電率の水でも誤動作を防止し、運転の安定化に貢献しています。SUHシリーズは、表示レスでありながら、性能・耐久性・衛生性、そして“見える化”を兼ね備えた新しい流量センサです。スマートファクトリー化が進む中、衛生性とデジタル化を両立するソリューションとして、幅広い業界での活用が期待されます。