～110GHzまでの連続掃引信号解析により、ミリ波でのリーダーシップを強化～

■業界最高の3 Hzから110GHzまでの連続周波数カバレージ
■50GHzを超える帯域幅で－150dBm/Hzの表示平均雑音レベル
■業界初の5GHzの最大解析帯域幅

東京、2016年10月17日発 – キーサイト・テクノロジー合同会社(職務執行者社長：チエ ジュン、本社：東京都八王子市高倉町9番1号)は、ミリ波周波数のスペクトラム／信号解析で業界をリードする技術的躍進を遂げ、N9041B UXA Xシリーズシグナル・アナライザが、業界初となる最大解析帯域幅5GHzで110GHzまでの周波数カバレージの提供を実現しました。

極めて高い周波数用の既製ツールを開発するには、計測技術とミリ波に関する専門知識の両方が必要です。例えば、N9041B UXAは高度なフロントエンド回路を搭載し、低損失かつ効率的なミキシングや、ミリ波バンドで広帯域の変調信号を特性評価する際の表示平均雑音レベル(DANL)を－150dBm/Hzに低下できるキーサイト独自の機能が装備されています。

当社マイクロ波・コミュニケーション事業部プレジデントであるMike Gasparianは、次のように語っています。「展開の速い通信市場で、お客様がいち早く商品化するための必須ツールを、他社に先駆けてキーサイトは提供しています。UXAは、その実例のひとつです。また、802.11ad RFテストソリューションとUXAを組み合わせることで、5G、802.11ad、車載用レーダーなどのミリ波アプリケーションに新たな知見を加えることができます。さらに、市販アプリケーションに50GHzを超えるテクノロジーを提供する当社の計画は、次の段階へと進んでまいります。」

こうした周波数でのシステム設計には重要で難しい課題があるため、デザイン、シミュレーション、測定、解析の機能を一体化したツールの必要性が増しています。キーサイトのデザインとシミュレーション用のソフトウェアソリューションを使用すると、次世代のデバイスとシステム開発を促進する、効率的なワークフローが得られます。N9041B UXAの開発では、こうしたツールが使用され、ミリ波回路のfirst-time-correct(初回時補正)デザインが可能となりました。さらに当社のネットワーク・アナライザ、オシロスコープ、スペクトラム・アナライザ、信号発生器、関連するアプリケーションソフトウェアなど、業界最高のミリ波測定ツールを用いて、デバイスのフルの特性評価を実施しました。

現在、これらのツールは、5G無線通信、ミリ波バックホール、衛星通信、車載用レーダー、軍事レーダー、電子戦システムの開発で使用されています。

なお、10月3日からロンドンで開催したEuropean Microwave Week 2016にて、新しいシグナル・アナライザ発表の会見をおこないました。