ローデ・シュワルツ・ジャパン株式会社(本社:東京都 新宿区 代表取締役:Jacques Jourda)は2018年11月20日から、5Gデバイスの放射測定用標準テストソリューションを発表します。ローデ・シュワルツは、コンパクト・アンテナ・テスト・レンジ(CATR)を使用して、20GHz〜87GHzレンジの5Gミリ波デバイスで放射線測定を行う革新的なテストシステムを実証しました。この新しいソリューションは5G RFエンジニアに大きなメリットをもたらし、5Gミリ波セルラーデバイスの市場投入までの時間を大幅に短縮します。

コンパクト・アンテナ・テスト・レンジ(CATR)は、FR2(FR2：24.25GHz〜52.6GHz)で動作する次世代の5Gスマートフォン、タブレット、ノートブックの設計、検証に最適なソリューションです。CATRテストシステムは、インダイレクトファーフィールド技術(IFF)を採用しており、アクティブ・アンテナ・アレイの使用がデフォルトの設計原理となっている新しい5Gモバイルデバイスカテゴリの認定試験でも3GPPの承認を受けています。

アクティブ・アンテナ・アレイはアンテナ、パワーアンプ、位相シフタを1つのPCBマウント可能なパッケージに集積しており、携帯機器で初のアクティブ・ビームステアリングを提供します。信頼性の高い通信リンクを提供するために、複数のアクティブ・アンテナ・アレイは、モバイルデバイス内(例えば、スマートフォンのフレームのすべてのエッジ)に分散されることが期待され、実際のモバイルではミリ秒以内に動的にオンとオフに切り替わります。したがって、測定ゾーンは、すべての方向からその性能を測定するためにデバイスが回転されている間に、モバイルデバイス全体をホストするのに十分な大きさであることが重要です。

第40回AMTA会議で初のテストソリューション発表
ローデ・シュワルツは、革新的なテストソリューションを使用して、このテスト課題に取り組んでいます。測定中に被測定物(DUT)を自動的に回転可能な “0.8m2/8.6ft2未満のベンチトップフットプリント内で直径20cm(7.8インチ)までの比類のない測定ゾーン(クワイエットゾーン)”を提供します 。

ローデ・シュワルツは、バージニア州ウィリアムズバーグで開催された第40回AMTA会議で、2018年11月4日から9日に初めて新しいテストシステムを公開しました。

金コーティングされたリフレクターと超広帯域フィードアンテナは、振幅と位相の両方に関して優れたクワイエットゾーンの均一性を保持し、RFエンジニアは20GHz〜87GHzまでの測定を行うことができます。デュアル・ポラライズド・フィード・アンテナは、水平と垂直の偏波を一度に測定し、テスト時間を半減します。高精度の360度2Dポジショナーと一緒に、あらゆる放射性能測定値を0.1度以上の空間分解能で記録することができ、テスト結果の優れた精度と再現性を保証します。C/C ++/C＃/ VB.NET/MATLAB/PythonおよびNI LabVIEW用の豊富なAPIライブラリを使用することにより、R＆S CONTESTシーケンサ・ソフトウェアまたはサードパーティのテスト機器でテスト自動化が可能です。

ローデ・シュワルツの新しいCATRテストシステムは、2018年12月から利用可能になります。ローデ・シュワルツの革新的な5Gテストソリューションに関する詳細は、以下のサイトをご覧ください。
www.rohde-schwarz.com/5G