ローデ・シュワルツ・ジャパン株式会社（本社：東京都新宿区　代表取締役：笠井伸啓）は、2011年7月12日から、TV信号解析器R＆S ETLに対応したドライブテスト・ソフトウエアの販売を開始します。地上デジタル送信設備の保守に使用されている R＆S ETLに、新リリースのドライブテスト・ソフトウエアR＆S BCDRIVEをインストールすることで、走行試験を行い放送エリアの受信環境調査を行うことが可能になります。複数の測定器の同時運用をサポートしており、多チャンネルの受信測定を同時に行うことができるため、工数の大幅な低減が図れます。

今日では、全世界的に放送のデジタル化が進められています。デジタルネットワークの設置、同様に保守において、オペレータは放送エリアの受信環境の把握と提供エリアの確定をしなければなりません。監督機関もまた、新しいデジタル放送のサービス地域の放送波のレベルを把握する必要があります。このような要求には移動車両を用いてドライブテストをするのが一般的です。

こうしたドライブテストを効率的に行なえるようにするため、TV信号解析器R＆S ETLにインストールして使用するソフトウェアR＆S BCDRIVEを開発しました。このソフトウェアを使えば、車載アンテナ、GPS受信機と解析器を接続するだけで、すぐに測定を開始できます。外付けパソコンやアンプ、フィルターなどの部品は不要です。現在普及しているデジタル放送方式DVB-T2、DVB-T/H、ISDB-T、ATSC/8VSB、ATSC MobileDTV、T-DMB/DAB、中国DTMBに対応しており、アップグレードによって将来の新しい放送方式にも柔軟に対応が可能です。

R＆S ETLは、高精度の測定とクラス最高の受信感度性能を備えており、送信設備とドライブテストにおける測定環境を提供できるソリューションです。このR＆S ETLの機能をサポートする、ドライブテスト・ソフトウェアR＆S BCDRIVEは、操作中に次の設定を促すような分かりやすいユーザ・インタフェースを備えているため、頻繁に使用しないユーザでも、すぐに測定を再開できます。測定データは地図上に展開ができるため、不感地帯を直感的に把握できます。

R＆S BCDRIVEは、複数のR＆S ETLを同時にコントロールできます。すべての解析器から採取したデータは、時間ごとに保存・管理されます。ドライブテスト中は、対象のチャンネルすべて同時に測定が行えます。このソリューションは、開発中のアンテナの比較評価にも用いることが可能です。既存の車載アンテナの評価と新しく開発したアンテナの評価を、同じ環境で同時に測定できるため、走行試験にかかる工数の大幅な低減に役立ちます。