世界一流のディーゼル噴射メーカによる部品製造組立て。SMACムービングコイルアクチュエータ（小型リニアモータ）を用いた精密な検査で更に品質向上。

ディーゼル噴射機は、インジェクタバブルヘッド内のバネの精度が重要です。このバネ精度は排気量に直接影響を与え、今日注目をされている温暖化の原因ともなります。この検査はバネに一定の負荷をかけ、その精度（ぶれ具合）を測ります。ぶれが検出されたら、そこにくさび（シム）をはめ、本来の性能まで調整をします。SMACムービングコイルアクチュエータの特性である、サブミクロンレベルの精度位置決め、推力、速度の制御を活かし、バネ精度を計測するのと同時にその計測データを集計しフィードバックします。

より優れた性能の自動車生産と、排気量の規制により、バネ精度の規定は年々厳しくなります。現在一般的には複数の装置（サーボモータ、ボールネジ、ロードセル、LVDT）がこの検査に使用されていますが、一台一台の計測のちいさなズレの積み重なりが、結果的には大きなズレを生じます。SMACムービングコイルアクチュエータの様に、一台で推力、速度制御、精密位置決めを可能にし、データ集計をする事はこの検査では決定的でした。

検査工程
・圧力をかけられていない状態のバネ位置の計測
・一定の負荷（推力）をかける（製品により、65N又は230Nに制御）
・負荷ありとなしの状態のリニア位置差異を計測
・違いをPLCにフィードバック