SMACは自動車部品製造業者が長年抱えている検査過程に於ける人為的ミスを解消致します。
エアサスペンションシステム内で使われる主要部品には極めて厳しい規定があり、特にシステム内のゴム製部品高さの幅寸法によって、その正確さが左右されます。
従来、人手によるデジタルゲージでの計測が行われていましたが、人為的ミスによる検査結果の分散率は非常に高いものでした。
従って、検査の自動化は不可欠でしたが、お客様はゴム製部品の「高精度で繰返し率の高い100％計測」は不可能と考えられました。
SMACアクチュエータの特徴はサブミクロンレベルの高精度繰り返し位置決め、推力と速度の制御が全ての軸において可能。検査をしながら推力や位置の結果データをフィードバックします。この性能を用いても、当初お客様は半信半疑でした。

SMACリニアアクチュエータLAL20シリーズ（標準分解能５ミクロンのエンコーダ内臓）を用いて、お客様の実際のテスト規格で部品の計測検査を行いました。計測規格は0.1mm。3人の検査員で同じ検査を行った結果、唯一の最大計測ミスは10ミクロン。計測機の繰返し分散率は0.0078%でした。

テスト後、実際にお客様の検査装置にSMACアクチュエータの導入作業もスムーズに行われ、又コントロールシステム、SPCデータコレクションソフトウェアとの統合も完了。お客様に大変満足していただける結果となりました。検査工程を向上する事は、自動車部品の品質、性能向上と共に、自動車の安全性を向上する事にも繋がります。


SMACアクチュエータ特長
・検査の自動化により、人為的ミスを解消。
・計測データを集計しPC等によるデータ管理可能（長さ等の寸法　必要に応じて推力）
・サブミクロンレベルの高精度な測定