マルバーン、バイオ医薬品開発のスクリーニングに最適、微量粘度・サイズ測定装置 ビスコサイザーTDを発売
2015/11/27
スペクトリス株式会社マルバーン・パナリティカル事業部
スペクトリス株式会社 マルバーン事業部(事業本部所在地:兵庫県神戸市、代表取締役:山田 英美)は、バイオ医薬品開発の処方検討スクリーニングなどに最適な微量粘度・サイズ測定装置 ビスコサイザーTDを発売します。なお、本製品は、「BMB2015(第38回日本分子生物学会年会 第88回日本生化学会大会合同大会)」(12月1日~4日、神戸ポートアイランド)の附設展示会に出展します。
現在の新規医薬品開発は、化学合成を用いる低分子医薬品から、バイオテクノロジーを用いて製造されるバイオ医薬品に変わりつつあります。タンパク質を主成分とするバイオ医薬品は、低分子医薬品と比較して複雑な構造を持っているため、その構造や特性を理解するための特性解析が必要です。
今回発売するビスコサイザーTDは、マイクロキャピラリとUV検出を用い、特性解析項目の一つである「分子サイズ」と「粘度」を、少量のサンプル量で複数のサンプルを自動測定します。
ビスコサイザーTDの特長は以下のとおりです。
■少量のサンプル量で、「粘度」と「分子サイズ」の両方を一台の装置で測定。
複数サンプルの自動測定に対応
(1) サンプル必要量は、35μL(*1)と微量であり、貴重なサンプルを無駄に消費することがありません。最大50サンプルを自動測定することが可能です。
(2) バイオ医薬品は、タンパク質を主成分とするため、分子量が大きく、経口投与できないので注射剤として投与されます。「粘度」は、注射剤では必要なパラメータですが、従来の粘度計では必要サンプル量が多く、貴重なサンプルを消費していました。ビスコサイザーTDではごく少量のサンプルで「粘度」を簡単に測定することが可能になりました。
(3) バイオ医薬品の「分子量・サイズ」は、一般的に、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)(*2)や、SDS-PAGE(*3)、光散乱などで測定されています。ビスコサイザーTDでは、マイクロキャピラリとUV検出を利用して、少量のサンプルで「分子サイズ」の測定が可能になりました。
■高濃度から低濃度のサンプルを、処理なしでそのまま測定可能
ラベル化や固定化が必要なく、サンプルを希釈することなく測定することが可能です(サンプル濃度目安:1~200mg/mL)。サンプルをそのままの状態で測定できるので、立体構造を壊すことがありません。
マルバーンでは、今回発売のビスコサイザーTDの他に、バイオ医薬品などのライフサイエンス分野の測定装置を幅広くそろえております。ビスコサイザーTDが製品群として加わることで、ライフサイエンス分野において、より多角的なソリューションをお客様に提案していきます。
*1 サイズ、粘度を各3回測定した場合の全容量。
*2 サイズ排除クロマトグラフィー(SEC):サンプルの分子サイズに基づくふるい分けを原理とするクロマトグラフィー。
*3 SDS-PAGE:ポリアクリルアミドゲル電気泳動の略。ポリアクリルアミドのゲルを使用した電気泳動により、タンパク質などを分子量の違いにより分離する方法。
【詳細はこちら】
http://www.malvern-talks.jp/form20151127news.html
【お問い合わせ先】
スペクトリス株式会社 マルバーン事業部
〒650-0047 兵庫県神戸市中央区港島南町5-5-2
TEL : 078-306-3806
FAX : 078-306-3807
E-Mail: marketing.japan@malvern.com
現在の新規医薬品開発は、化学合成を用いる低分子医薬品から、バイオテクノロジーを用いて製造されるバイオ医薬品に変わりつつあります。タンパク質を主成分とするバイオ医薬品は、低分子医薬品と比較して複雑な構造を持っているため、その構造や特性を理解するための特性解析が必要です。
今回発売するビスコサイザーTDは、マイクロキャピラリとUV検出を用い、特性解析項目の一つである「分子サイズ」と「粘度」を、少量のサンプル量で複数のサンプルを自動測定します。
ビスコサイザーTDの特長は以下のとおりです。
■少量のサンプル量で、「粘度」と「分子サイズ」の両方を一台の装置で測定。
複数サンプルの自動測定に対応
(1) サンプル必要量は、35μL(*1)と微量であり、貴重なサンプルを無駄に消費することがありません。最大50サンプルを自動測定することが可能です。
(2) バイオ医薬品は、タンパク質を主成分とするため、分子量が大きく、経口投与できないので注射剤として投与されます。「粘度」は、注射剤では必要なパラメータですが、従来の粘度計では必要サンプル量が多く、貴重なサンプルを消費していました。ビスコサイザーTDではごく少量のサンプルで「粘度」を簡単に測定することが可能になりました。
(3) バイオ医薬品の「分子量・サイズ」は、一般的に、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)(*2)や、SDS-PAGE(*3)、光散乱などで測定されています。ビスコサイザーTDでは、マイクロキャピラリとUV検出を利用して、少量のサンプルで「分子サイズ」の測定が可能になりました。
■高濃度から低濃度のサンプルを、処理なしでそのまま測定可能
ラベル化や固定化が必要なく、サンプルを希釈することなく測定することが可能です(サンプル濃度目安:1~200mg/mL)。サンプルをそのままの状態で測定できるので、立体構造を壊すことがありません。
マルバーンでは、今回発売のビスコサイザーTDの他に、バイオ医薬品などのライフサイエンス分野の測定装置を幅広くそろえております。ビスコサイザーTDが製品群として加わることで、ライフサイエンス分野において、より多角的なソリューションをお客様に提案していきます。
*1 サイズ、粘度を各3回測定した場合の全容量。
*2 サイズ排除クロマトグラフィー(SEC):サンプルの分子サイズに基づくふるい分けを原理とするクロマトグラフィー。
*3 SDS-PAGE:ポリアクリルアミドゲル電気泳動の略。ポリアクリルアミドのゲルを使用した電気泳動により、タンパク質などを分子量の違いにより分離する方法。
【詳細はこちら】
http://www.malvern-talks.jp/form20151127news.html
【お問い合わせ先】
スペクトリス株式会社 マルバーン事業部
〒650-0047 兵庫県神戸市中央区港島南町5-5-2
TEL : 078-306-3806
FAX : 078-306-3807
E-Mail: marketing.japan@malvern.com
