610×610×610mmの大型造形物が製作可能な熱溶解積層(FFF)方式 Value3D MagiX 「MFS-6100」を新発売
武藤工業株式会社(本社︓世田谷区、社長︓礒邊泰彦、以下武藤工業)は、大型3D(熱溶解積層)プリンタValue3D MagiX 「MFS-6100」を2025年8月28日より販売開始いたします。
「MFS-6100」は、大口径プリントヘッドノズルと、両側に配置された2基の冷却ファンを搭載することで、最大造形サイズ610×610×610mmまでの大型造形を可能にした3Dプリンタです(工具なしで交換が容易な φ0.5mm、φ1.0mmのプリントヘッドを採用しています。)
使用可能なフィラメント素材としては、一般的であるPLAに加えて、強度が高く割れにくいPPGWのほか、同機発売に合わせて武藤工業が素材メーカーと独自開発した、反りに強く柔軟性に富んだTPO(オレフィン系エラストマー)も提供できることとなました。部品試作、形状確認試作、治具製作、地形モデル製作、義肢装具製作等々に活用できますので、メーカー、高等学校・大学、義肢装具製作所など様々な分野の造形ニーズに対応します。
また、大型造形物製作では、造形物と機器の接触面積が大きいことから、大型造形物の剥がしづらさが課題となっていました。これに対応するために、パンチング加工を施した専用造形シートも独自に開発し、大型造形物の剥離性を高め、作業効率の向上を実現しました。
「MFS-6100」は上下2層構造を持ち、造形室を下層部に設けたことで、大型造形物を取り出しやすく(背面扉も開閉可能)しています。上層部のフィラメントボックスは手前に引き出せる構造にすることで、最大2㎏の重量となるボビンもセットしやすい工夫を施しております。また、フィラメントボックスを上層部に設けたことで、スムーズなフィラメント送りを可能としています(フィラメント径φ1.75およびφ2.85に対応し、500gから2kgまでの多様なフィラメントにも対応可能。また、造形中のフィラメント補充が可能です。)
そのほか、オペレーションを考慮したレベラー付きキャスターを採用することで移動しやすく、安全性を考慮した固定具も標準装備しています。さらに、非常スイッチを上下層それぞれに配置し、安全性を強化しています。
造形物の3Dデータは、PCと機器本体間をイーサネット接続のほか、機器本体側に用意されているWi-Fiによるネットワーク接続にも対応しております。また、SDメモリーカードスロットを備えており、本体のみでのスタンドアローン造形も可能です。
