IEEE802.11b/g/n準拠ベースバンドプロセッサ搭載、無線LANモジュールをロームが開発
無線 LANはこれまで PC市場を中心に普及してきましたが、近年はスマートフォンや家電製品、AV機器など、従来にない新しいセットへの搭載が進み、市場が急速に拡大しています。
セットに無線 LAN機能を搭載する際、従来の無線 LANモジュールでは、無線 LAN規格準拠処理の一部をホスト側に用意する必要があり、さらに煩雑な無線LANデバイスドライバを作成する必要があるなど、開発に多大なコストや時間が必要となっていました。また、アンテナ設計や、電波法の認証等、無線特有の技術・手続きが必要となり、無線 LAN環境導入の大きな障害となっていました。ロームが今回開発した新製品は、無線LAN通信に必要なサプリカントをモジュール側に内蔵するため、ホストの負担を大幅に軽減できます。また TCP/IPスタック内蔵版であれば、ネットワーク処理の全てをモジュール任せにできるため、無線LANデバイスドライバの開発も不要となり、無線LAN導入時のコストや時間を大幅に削減できます。さらに、「BP3591」であればアンテナ内蔵で電波法認証済みのため、セットに組み込むだけで簡単に無線 LAN環境が構築できます。
ロームの無線 LANモジュールは、ベースバンド ICからモジュール化まで一貫して内製で行うことにより、他社には無い、ハード面からソフト面まで充実したサポートが可能です。今後は、兼ねてから要望が多かったアクセスポイント機能や Wi-Fi Direct機能などの新機能を追加するなど、お客様のニーズに柔軟に対応できるロームの強みを発揮し、更なる機能面の充実化を図ってまいります。