新世代の動画圧縮規格「VC-1」データを効率的に解析
2008/04/24
(株)ニコンシステム
VC−1解析ツール「NV1M1(メインプロファイル対応版)」の発売について
株式会社ニコン(社長:苅谷道郎)の子会社、株式会社ニコンシステム(社長:萩元雅夫)は、従来方式に比べて約2〜3倍の圧縮率を実現するためのSMPTE規格「VC−1」に準拠した動画ストリーム解析ツール「NV1M1(メインプロファイル対応版)」を2008年5月7日から発売します。
なお本製品は、5月14日から16日まで東京ビッグサイトで開催される「第11回 組込みシステム開発技術展」に出展する予定です。
・SMPTE: 米国映画テレビ技術者協会(Society of Motion Picture and Television Engineers)
●販売概要
商品名 VC−1解析ツール「NV1M1(メインプロファイル対応版)」
価 格 1,000,000円(税込1,050,000円)
発売予定日 2008年5月7日
販売予定数 初年度100本
●開発の背景
「VC−1」規格は、圧縮方式の一つで、従来のビデオ映像を圧縮・伸張する技術方式の「MPEG−2」と比べて、約2〜3倍の圧縮率が可能になるSMPTE規格です。デジタルビデオ業界や新世代DVDであるブルーレイディスクのコーデック(データを圧縮・伸張するソフトウェア)に採用されるなど、現在「VC−1」規格に対応したさまざまな製品が開発されています。
携帯端末や新世代DVD、IPネットワークを利用したテレビ放送、パソコンへのストリーミング配信といったアプリケーションの急速な発展に伴い、「VC−1」規格に準拠したデータの検証や互換性のチェックなどで、解析ツールの果たす役割は大きくなっています。ところが、「VC−1」規格には、高度で複雑な圧縮技術が盛り込まれているため、データ解析には、膨大な時間と専門的な知識が必要となります。今回発売するVC−1解析ツール「NV1M1(メインプロファイル対応版)」は、2004年2月から発売している「H.264解析ツール」の機能を踏襲し、高機能、高性能を実現したソフトウェアです。専門的な知識がなくても視覚的な表示で、直感的に操作することができ、効率的に解析を行うことが可能です。
●主な特長
1.データ構造を視覚的に表示
「VC−1」規格のデータ構造をツリー(系統図)表示することにより、データの階層構造を直感的に把握できます。
2.データの規格適合検査が可能
ツリーをクリックすることで各階層のパラメータをすべて表示します。パラメータの表示は、元のビット列とそのビット列から変換された数値や意味のあるデータの両方を表示します。また、規格に適合しない箇所は赤く表示されて、ツリーのアイコンもエラーを示すため、エラーの位置と内容を確認することができます。
3.マクロブロックでデータを視覚的に表示
マクロブロック(16×16ドットの小領域)ごとに設定されている情報は、画像の上にデータの種類を表す色や数値を重ねた表示が可能です。表示可能な値はビットプレーン情報、量子化ステップサイズ、動きベクトルの種類などで、データの分布を直感的に把握するときに便利です。また、マクロブロックごとに復号化過程の計算結果を表示でき、動きベクトルは数値だけでなく参照位置と移動量を画像で確認することができます。
4.画像比較が容易
フレーム単位、マクロブロック単位での使用ビット量がグラフで表示でき、圧縮率やストリームの転送に関わるビットレートを確認することができます。また、圧縮前と圧縮後の動画像を比較して、劣化の度合いを画素値の差として色分け表示できるので、劣化度合いや劣化の多い場所を確認するのに便利です。
●主な仕様
対応フォーマット VC−1 ストリーム RCV 形式ファイル
(RCV 形式: SMPTE 421M−2006 Annex L にて規定されている形式)
対応プロファイル シンプルプロファイル (レベル:Low からMedium まで対応)
メインプロファイル (レベル:Low からHigh まで対応)
対応圧縮技術 ・I ピクチャ、P ピクチャ、B ピクチャ、BI ピクチャ、Skipped ピクチャ
・可変ブロックサイズ直交変換(4x4, 4x8, 8x4, 8x8 整数変換)
・オーバーラップスムージング
・4MV モード動き補償
・1/4 画素精度動き補償(輝度、色差)
・ハイブリッド動きベクトル予測
・AC/DC イントラ予測
・ビットプレーン符号化
・デブロッキング・フィルタ
・適応的マクロブロック量子化
●動作環境
CPU Pentium4 1GHz 以上
OS Windows XP 日本語版 SP2 以降
メモリ(RAM) 512MB 以上の空きメモリ(1GB 以上推奨)
Windowsは米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標です。
株式会社ニコン(社長:苅谷道郎)の子会社、株式会社ニコンシステム(社長:萩元雅夫)は、従来方式に比べて約2〜3倍の圧縮率を実現するためのSMPTE規格「VC−1」に準拠した動画ストリーム解析ツール「NV1M1(メインプロファイル対応版)」を2008年5月7日から発売します。
なお本製品は、5月14日から16日まで東京ビッグサイトで開催される「第11回 組込みシステム開発技術展」に出展する予定です。
・SMPTE: 米国映画テレビ技術者協会(Society of Motion Picture and Television Engineers)
●販売概要
商品名 VC−1解析ツール「NV1M1(メインプロファイル対応版)」
価 格 1,000,000円(税込1,050,000円)
発売予定日 2008年5月7日
販売予定数 初年度100本
●開発の背景
「VC−1」規格は、圧縮方式の一つで、従来のビデオ映像を圧縮・伸張する技術方式の「MPEG−2」と比べて、約2〜3倍の圧縮率が可能になるSMPTE規格です。デジタルビデオ業界や新世代DVDであるブルーレイディスクのコーデック(データを圧縮・伸張するソフトウェア)に採用されるなど、現在「VC−1」規格に対応したさまざまな製品が開発されています。
携帯端末や新世代DVD、IPネットワークを利用したテレビ放送、パソコンへのストリーミング配信といったアプリケーションの急速な発展に伴い、「VC−1」規格に準拠したデータの検証や互換性のチェックなどで、解析ツールの果たす役割は大きくなっています。ところが、「VC−1」規格には、高度で複雑な圧縮技術が盛り込まれているため、データ解析には、膨大な時間と専門的な知識が必要となります。今回発売するVC−1解析ツール「NV1M1(メインプロファイル対応版)」は、2004年2月から発売している「H.264解析ツール」の機能を踏襲し、高機能、高性能を実現したソフトウェアです。専門的な知識がなくても視覚的な表示で、直感的に操作することができ、効率的に解析を行うことが可能です。
●主な特長
1.データ構造を視覚的に表示
「VC−1」規格のデータ構造をツリー(系統図)表示することにより、データの階層構造を直感的に把握できます。
2.データの規格適合検査が可能
ツリーをクリックすることで各階層のパラメータをすべて表示します。パラメータの表示は、元のビット列とそのビット列から変換された数値や意味のあるデータの両方を表示します。また、規格に適合しない箇所は赤く表示されて、ツリーのアイコンもエラーを示すため、エラーの位置と内容を確認することができます。
3.マクロブロックでデータを視覚的に表示
マクロブロック(16×16ドットの小領域)ごとに設定されている情報は、画像の上にデータの種類を表す色や数値を重ねた表示が可能です。表示可能な値はビットプレーン情報、量子化ステップサイズ、動きベクトルの種類などで、データの分布を直感的に把握するときに便利です。また、マクロブロックごとに復号化過程の計算結果を表示でき、動きベクトルは数値だけでなく参照位置と移動量を画像で確認することができます。
4.画像比較が容易
フレーム単位、マクロブロック単位での使用ビット量がグラフで表示でき、圧縮率やストリームの転送に関わるビットレートを確認することができます。また、圧縮前と圧縮後の動画像を比較して、劣化の度合いを画素値の差として色分け表示できるので、劣化度合いや劣化の多い場所を確認するのに便利です。
●主な仕様
対応フォーマット VC−1 ストリーム RCV 形式ファイル
(RCV 形式: SMPTE 421M−2006 Annex L にて規定されている形式)
対応プロファイル シンプルプロファイル (レベル:Low からMedium まで対応)
メインプロファイル (レベル:Low からHigh まで対応)
対応圧縮技術 ・I ピクチャ、P ピクチャ、B ピクチャ、BI ピクチャ、Skipped ピクチャ
・可変ブロックサイズ直交変換(4x4, 4x8, 8x4, 8x8 整数変換)
・オーバーラップスムージング
・4MV モード動き補償
・1/4 画素精度動き補償(輝度、色差)
・ハイブリッド動きベクトル予測
・AC/DC イントラ予測
・ビットプレーン符号化
・デブロッキング・フィルタ
・適応的マクロブロック量子化
●動作環境
CPU Pentium4 1GHz 以上
OS Windows XP 日本語版 SP2 以降
メモリ(RAM) 512MB 以上の空きメモリ(1GB 以上推奨)
Windowsは米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標です。
