フェローテックマテリアルテクノロジーズと朝日ラバー、相互製品の販売特約店契約を締結
フェローテックグループの国内事業会社である、株式会社フェローテックマテリアルテクノロジーズ(所在地:東京都中央区、代表:寄田 直康、以下FTMT)は、株式会社朝日ラバー(所在地:埼玉県さいたま市、代表:渡邉 陽一郎 証券コード5162、以下朝日ラバー)が製造・販売するやわらかいサーモモジュール『F-TEM(エフテム)』、朝日ラバーはFTMTが製造・販売するサーモモジュール(ペルチェ/ゼーベック素子)について、2023年2月に相互に販売特約店契約を締結しましたのでお知らせいたします。
FTMTのサーモモジュールと朝日ラバーのゴムの知見を活かし実現した、やわらかいサーモモジュール『F-TEM(エフテム)』に加え、FTMTの豊富なサーモモジュールのラインナップを両社が共に販売することで、半導体・バイオ・医療・光通信・光学・自動車・民生と多岐にわたる分野において、お客さまの製品開発における新たな可能性を提案し、2027年には10億ドルに達するとされる(※1)世界のサーモモジュール市場の更なる拡大を図ります。
(※1) 出典: Research and Markets
■背景と目的
1980年代より、サーモモジュールとそのアセンブリの開発・製造・販売に取り組み、世界トップシェアを誇るフェローテックと、1970年の創業以来ゴムの無限の可能性を追求し続けている朝日ラバーとが、双方の強みを活かして開発に取り組んできた、やわらかいサーモモジュール『F-TEM』。その『F-TEM』の量産の目途がついたことを機に、両社の培ってきたネットワークを活用し、多岐にわたる分野においてお客さまの製品開発における新たな可能性を、『F-TEM』や各種サーモモジュール製品を起点にご提案していくこととなりました。
■『F-TEM(Flexible Thermoelectric Modules)』の特長
FTMTのサーモモジュールを構成する熱電素子を利用し、朝日ラバーが素子配置を工夫してゴムで覆うことで、やわらかいサーモモジュールを実現しました。独自の分子接着・接合技術により、曲げた状態でも安定した効果を発揮することができます。曲面に取り付けることができるため、取り付け先の形状に対応することができます。また、衝撃や振動に強く、従来のサーモモジュールでは取り付けられなかった使用環境に適合可能です。
例えば自動車分野では、ドアアームレスト、センターコンソール、座席シート、ヘッドレスト、カップホルダーなどに使用し、快適性と消費エネルギーの効率化を両立させることも可能にします。同様に電動車いすの背もたれ、ひじ掛け、座面やウェアラブルデバイスなどにも、柔軟かつ衝撃や振動に強い特性を活かすことが可能です。また、熱電発電モジュールとしては曲面に取付け可能なため、配管などの廃熱で発電し、各所で使用されるIoTデバイス用の電源として用いることなども可能です。
