700MHzまでの高周波に対応した 高精度・小型の差動出力PLL水晶発振器「SG3225/5032/7050」を商品化
セイコーエプソン株式会社(社長:碓井 稔、以下エプソン)は、700MHzまでの高周波に対応した高精度・小型の差動出力※1PLL※2水晶発振器「SG3225/5032/7050」を商品化しました。本商品群は、お客さまの電子機器の実装面積の削減に大きく貢献する小型3.2×2.5mmのほか、要望の多い5.0×3.2mm、7.0×5.0mmもそろえています。
近年、各電子デバイスに対しては、光通信の大容量化・高速化による高周波化、高精度化、低ジッタ化の要求や、ブレードサーバー※3をはじめとする筐体の小型化、システムの高密度実装化に伴う小型化の要求が高まっています。さらに屋外に設置する小型無線基地局の用途においては、低温から高温までの広範囲な動作温度対応も必要となってきています。
このような市場要求に応えるためにエプソンでは、高精度・高安定の素材特性を持つ小型水晶振動子と、最適設計した小型PLL回路を組み合わせ、本差動出力PLL水晶発振器を実現しました。
本商品は、周波数許容偏差(±20×10-6)、低位相ジッタ(0.27ps typ.※4)の高精度・高安定性能と、広範囲な動作温度範囲(-40℃~+85℃)を達成し、出力形式は市場要望が強いLV-PECL、LVDSの2種類を用意しています。
今後もエプソンは水晶デバイスのリーディングカンパニーとして、電子機器や社会インフラに欠かせない小型・高精度・高安定な商品を提供してまいります。
本商品の詳細情報は下記ウェブページをご参照ください。
http://www5.epsondevice.com/ja/quartz/product/osc/spxo/sg3225_5032_7050ean_van.html
※1 差動出力:
互いに極性が反対の周波数信号を出力する方式。高い周波数の伝送が可能で、ノイズに強いなどの特長がある。
※2 PLL:
Phase Locked Loop(位相同期ループ)の略で、特定周波数のクロック信号をベースに任意の出力周波数を作り出す。
※3 ブレードサーバー:
ブレードと呼ばれる薄型の抜き差し可能なサーバーを、筐体内に複数搭載できる形態のサーバーコンピューター。
※4 LVDS出力での156.25MHzにおけるオフセット周波数12kHz~20MHzでの実測値。
