CAN信号とアナログ測定データを一元管理メモリハイロガーの魅力を向上するCANユニット発売
■開発の背景
自動車の内部の情報伝達は、CAN(Controller Area Network)と呼ばれる通信規格が使われています。自動車には数多くの車載センサーが搭載され、CAN信号として伝達しています。さらに、開発や評価においては、電圧や温度といったアナログ測定データを取得します。これまでCAN信号と、アナログ測定データは別々の測定器を必要とし、一元管理が難しいといった課題がありました。
また、CAN通信は拡張性が高く、自動車をはじめとする輸送機器分野以外にもロボット、医療機器、工場のIoTシステムでの利用が広がっています。これらの分野でも、CANを介して伝達される信号と、同時にさまざまなアナログ測定データを一元管理する要望が高まっています。
■特長
1.1台のデータロガーで、CAN信号とアナログ測定データの両方を記録
自動車に搭載されている車載センサーのCAN信号と、開発や評価で取得した電圧や温度といったアナログ測定データの双方を1台のメモリハイロガーで一元管理できます。CAN信号をリアルタイムでアナログ波形に変換して表示できるため、データ間の変化点や関連性の把握が容易となり、開発や評価を効率的に進められます。
2.アナログ測定データをCAN信号へ変換(U8555)
CANユニットU8555を使用すれば、メモリハイロガーLR8450またはLR8450-01に集結するアナログ測定データをCAN信号として出力することができます。アナログ測定データをCAN信号に変換すれば、データの管理をCAN信号に一本化できます。CAN信号での一元管理が実現し、既存のCANシステムへの統合や、市販のCAN解析ソフトの利用も可能です。
3.無線通信とバッテリー駆動により、配線の煩わしさを低減(LR8535)
ワイヤレスCANユニットLR8535は、メモリハイロガーLR8450-01と無線通信するCANユニットです。無線通信かつバッテリー駆動により、配線の煩わしさが低減します。さらに、配線が困難な場所での測定もできるため、設置場所に困りません。
4.CAN FDの測定にも対応
自動車の高性能化に伴い、より高速で、より多くの情報伝達できる規格としてCAN FDが注目されています。U8555およびLR8535は、次世代通信規格CAN FDの測定も対応しています。
■主な用途
自動車、バイク、建機、農工機、航空機、ロボットなどの機器開発および評価
詳しくはこちら→ http://hioki.jp/photo_image/release_U8555_LR8535.pdf
