電力線搬送通信「HD-PLC」inside規格に準拠するベースバンドICの基本設計を完了
<要旨>
ローム株式会社(本社:京都市)は、2013年1月に世界で初めて※電力線搬送通信(PLC)規格の「HD-PLC」 insideのライセンスを受け、規格に準拠するベースバンドICの開発をスタートし、基本設計を完了しました。
「HD-PLC」 insideは、既存の電力線を活用する高速の電力線搬送通信の一つとして注目されている「HD-PLC」の組み込みに適した規格であり、白物家電やHEMS、BEMS、HAN関連機器などに組み込むことで、電力線を通信のネットワークとして利用できるようになります。新たな規格には間欠動作機能が搭載されており、従来のPLC製品と比べ大幅な低消費電力化を実現します。
今回のベースバンドICは、「HD-PLC」 insideのベースバンド処理の他、ARM7TDMIコアを内蔵し、IC内でTCP/IPなどのプロトコル処理を可能にします。このため、家電製品などの既存システムから大幅な変更を必要せず、お客様の「HD-PLC」導入における開発負荷を大幅に軽減する事ができます。
2014年3月より拡販用のサンプル出荷(サンプル価格2,500円)を開始し、2014年6月から当面月産10万個の体制で量産を開始する予定です。生産拠点は前工程がラピスセミコンダクタ宮城(宮城県)、後工程がROHM Electronics Philippines, Inc.(フィリピン)となります。
