低電圧化と信号処理の大幅な高精度化を実現、モーションセンサの信号増幅に最適なオペアンプ登場
ローム株式会社(本社:京都市)は、加速度(衝撃)・角速度および圧力などのモーションセンサのアンプ用途に最適なオペアンプ「BD5291G / BD5291FVE」を開発しました。
近年、スマートフォン、タブレットPC、ポータブルゲーム機を始めとする、様々なアプリケーションで加速度、角速度などの情報を検知するためにセンサが使われています。センサはアプリケーションに加わる様々な物理的変化を信号に変換するデバイスであり、出力される微小信号を利用するためにはこの信号を増幅しなければなりません。センサ用アンプはセンサの後段に配置し、信号を増幅しますが、微小な信号を高精度に増幅しなければならないため繊細なアナログ技術が必要とされています。
本製品は、ロームが得意とするアナログ技術を駆使し、1.7Vの低電圧動作で入出力フルスイングを実現するとともに、微小な信号処理に対して従来比約18倍となる高精度化(高い同相信号除去比)を達成しました。
BD5291G は2013年8月より既にサンプルを出荷(サンプル価格50円)しており、2013年11月から当面月産50万個の体制で量産を開始しています。生産拠点は前工程がローム浜松株式会社(浜松市)、後工程がROHM Electronics Philippines Inc.(フィリピン)となります。さらにパッケージを小型にしたBD5291FVEは2013年12月よりサンプル出荷(サンプル価格50円)、2014年3月から当面月産50万個で量産を開始する予定で、生産拠点は前工程がローム・ワコー株式会社(岡山県)、後工程がROHM Integrated Systems(Thailand) Co., Ltd.(タイ)となります。
