計測・適合ソリューションベンダーのETASと 電気計測器メーカーの日置電機株式会社が業務提携
■市場背景
現在、自動車業界ではCASE(コネクテッド化、自動運転化、シェアリング/サービス化、電動化)に代表される技術革新が求められています。特に電動化領域では、リチウムイオン電池に代表される蓄電池の大容量化、インバータはIGBTからSiCへの進化によるスイッチング周波数の高周波化、モータシステムのさらなる高応答性等を踏まえた新しい電気計測技術が必要です。また、これらを制御するECUソフトウェアも効率よく開発することが求められています。
■業務提携がもたらす効果
電動パワートレーンの先行開発から実車実験まで、ETASの提供するソリューションにHIOKIの提供する高精度な電気計測技術が融合されます。一例として、電動パワートレーンの開発では、電圧電流値や電力損失といった電気に関するパラメーターを計測しながら、ECUソフトウェアによる電圧および電流を適合し、モータの運転条件や出力を決定します。HIOKIのパワーアナライザPW6001による電気量計測と、ETASのINCAによるECUソフトウェアの適合が同期することで、電動パワートレーンの開発効率化に大きく貢献します。また、HIOKIは、電気計測技術を応用した非接触CAN、CAN FDセンサSP7001を実現しました。このセンサと、ETASのINCAを組み合わせることで、ハーネスの加工を行うことなく車載ネットワークの情報を計測することが可能になります。
■ソリューションの特長
HIOKI製パワーアナライザの計測データをINCAに収録するアドオンです。HIOKIのPW6001/PW3390とETASのINCAがつながることにより、テストベンチにおけるPCUの実機検証から適合までをシームレスに実行可能です。
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