ワイヤレス化対応で作業効率が⼤幅に向上 接地抵抗計FT6031-50 発売
■接地抵抗測定の必要性
接地(アース)とは、一般的に電気機器を大地(地面)につなぐことをいいます。電気は抵抗の小さい流れやすいところを通る性質があります。万が一電気設備の故障や劣化により電気が漏れても、接地されていれば大半の電気は人体より抵抗の低い大地に流れていくため人体への影響は小さくなります。感電や火災事故を防ぐ手段として接地は必要不可欠です。接地は電極を大地に埋め込むことで実現しており、この電極と大地の間の抵抗を接地抵抗と呼びます。安全上の理由から接地抵抗は基準値以下にすることが求められています。接地の安全性を確認するために、接地抵抗の測定が必要になります。
■開発の背景
従来は作業現場で測定したデータを紙に記録し、その後報告書を作成していました。そのため、手書きによる記録ミスやパソコンへの転記ミスなどが起こりやすい状況でした。また、パソコンへ転記する手間や報告書作成のために事務所へ戻るなど作業者には大きな負荷となっていました。そのため、測定データを直接スマートフォンなどの端末に転送し、その場でレポート作成ができるようワイヤレス化に対応したFT6031-50を開発しました。
■特長
1.NEW:ワイヤレス化対応で作業効率が大幅に向上
プションのワイヤレスアダプタZ3210と接続することでスマートフォンやタブレットといった端末とBluetooth®無線通信が可能になります。測定データを端末に転送できるため、記載ミスやパソコンへ転記する手間がなくなります。また、作業現場で撮影した写真や端末に取り込んでおいた設計図面と測定データを組み合わせたレポートをその場で簡単に作成できます。事務所に戻ることなく報告を迅速に行えるため、作業効率が向上します。
2.丸洗いできる防じん・防水性能搭載(国際保護等級 IP67)接地抵抗計は屋外で地面に置いて使用されます。砂ぼこりが舞う環境でも耐えるように高い防じん性能※1と土汚れを丸洗いできるように高い防水性能※2を備えています。現場に強い設計のため、泥や水など環境を気にせず測定に集中できます。(従来機FT6031-03も同様)。
【国際保護等級 IPとは】「IEC(国際電気標準会議)」が定めた固形異物や水からの保護の程度を表したものです。FT6031-50は国際保護等級IP67を取得しています。※1【固形異物からの保護】等級6(最上位):粉塵が内部に侵入しない。※2【水からの保護】等級7(上位2番目):規定の圧力、時間で一時的に水中に浸水しても内部に浸水の形跡がない。
3.ワンタッチ自動測定で測定効率アップ
一般的な接地抵抗計は(1)地電圧のチェック(2)補助接地極のチェック(3)接地抵抗測定という3つの操作を手動で行います。当社の接地抵抗計は測定ボタンを押すだけで3つの操作を自動で行うため測定効率が向上します。(従来機FT6031-03も同様)。
■主な使用用途/顧客
・電気設備の竣工検査、定期点検
・電気工事士、管理技術者、電気保安協会
■価格(税抜き)
接地抵抗計 FT6031-50:44,000円 ワイヤレスアダプタ Z3210:12,000円(オプション)
