TI Jacinto 7 TDA4xとDRA8xプロセッサを搭載した新しいSMARCモジュールを発表
新しいSMARCモジュールには、2つのMIPI CSIカメラ入力が装備されています。TDA4xプロセッサ搭載のconga STDA4には、イメージ・シグナル・プロセッサ(ISPISP)、ビジョン アクセラレータ、TI Model Zooの事前トレーニング済みAIモデルが付加されており、AIを活用したアプリケーション開発をシームレスに開始することができます。さらに、機能を強化するためのRobotic SDK が含まれています。DRA8xバージョンには、ビジョン アクセラレータがなく、コスト効率の高いオプションを提供します。どちらのモジュールも過酷な産業環境に耐えるように設計されており、40℃~+85℃の拡張温度範囲への対応に加え、Time Sensitive NetworkingNetworking(TSNTSN)、およびサイバーセキュリティ対策をサポートしています。
「パワフルなTexas Instruments Jacinto 7 TDA4xやDRA8xプロセッサを、コンガテックのハイパフォーマンス SMARC 2.1モジュール エコシステムに統合することで、先進的なArm Cortex A72ベースのSoCテクノロジーを使った設計開発プロセスを簡素化します。これにより、さまざまな組込み業界の、ビジョンを使った状況認識の設計者は、コア・コンピテンシーに注力できるようになり、特に産業向けの量産における初期コストを節約し、市場投入までの時間を短縮することができます」と、コンガテックのプロダクトマネージメントディレクターであるマルティン・ダンツァー(Martin Danzer Danzer)氏は説明します。産業用OEM、特にフルカスタム設計をおこなうための十分な時間と予算を掛けたくない企業は、コンガテックが提供する革新的なSMARCハイパフォーマンス エコシステムの恩恵を受けることができます。このエコシステムにより高い設計セキュリティを確保し、NREを低く抑え、設計プロセスを合理化することができます。
機能セットの詳細
SMARC 2.1
規格準拠のコンガテックの新しいconga STDA4 コンピュータ・オン・モジュールには、2つのArm Cortex A72と6つのArm Cortex R5Fを内蔵したTexas Instruments Jacinto 7
TDA4VMまたはDRA829Jプロセッサが搭載されています。MIPI CSIカメラ用の2x MIPI CSI 4レーンと内蔵のイメージ・シグナル・プロセッサ(ISPISP)を備えた新しいモジュールにより、高品質のカメラ、LIDAR、またはレーダー データのキャプチャと処理が可能になります。このモジュールは、最大8TOPSのディープラーニング行列乗算アクセラレータ(MMA:Matrix Multiply Accelerators Accelerators)と、最大80GFLOPのC7x浮動小数点ベクトルDSPを備えており、ディープラーニングとAIプロセッシングに優れたパフォーマンスを提供します。Jacinto 7 TDA4VM バージョンには、イメージ・シグナル・プロセッサ(ISPISP)を備えたビジョン・プロセッシング・アクセラレータ(VPAC:Vision Processing Accelerators Accelerators)と複数のビジョン・アシスト・アクセラレータが含まれており、高品質の画像処理と分析を確実におこなうことができます。両方のプロセッサバージョンに共通しているのは、正確な深度認識とモーショントラッキングを可能にする、深度およびモーション処理アクセラレータ(DMPAC:Depth and Motion Processing Accelerators Accelerators)です。GPGPU機能を含むグラフィックス パフォーマンスは、インテグレートされたグラフィックス アクセラレータ 3D GPU PowerVR Rogue 8XE GE8430によって強化されています。この新しいモジュールは、コンガテックのハイパフォーマンス SMARC 2.1モジュール エコシステムに組み込まれており、これにはカスタマイズされた冷却ソリューション、評価用およびアプリケーション用のキャリアボード、信号コンプライアンステスト、コンフォーマル コーティング、デザインイン トレーニングなどの付加価値サービスが含まれています。
Texas Instruments Jacinto 7 TDA4VまたはDRA8プロセッサを搭載した新しいconga STDA4SMARC コンピュータ・オン・モジュールは、Linux、QNX、RTOS、およびVxWorksをサポートしており、次の標準コンフィグレーションがあり、リクエストに応じてカスタマイズ オプションも利用することができます。
コンガテックの新しいconga STDA4 SMARCモジュールとその機能の詳細については、以下のサイトをご覧ください。
https://www.congatec.com/jp/products/smarc/conga STDA4/
