ロボティクス特集:次世代ロボットの設計 (2024年11月1日 更新)
コンガテックでは、さまざまなアプリケーションの要件に対応する、広範なコンピューター・オン・モジュールとそのエコシステム(関連製品)をご用意しています。
このページでは、将来のロボット開発に役立つ情報をまとめてご紹介いたします。
次世代ロボットの設計に最適なコンピューター・オン・モジュール (2024年11月1日 更新)
AIの進化とセンサー技術の進歩にともなってロボットはよりスマートになり、状況を認識して自律的に動作するようになってきており、ロボットの適用範囲が飛躍的に拡大しています。 そのため市場ではロボットへの期待と要求がますます高まると同時に、さまざまな業界にビジネスチャンスが広がってきています。
たとえば、自律型ロボットの一つの目標は、大規模な産業プラントや建設現場など、平坦ではない敷地で、最先端の自律性と移動性を活用することによって、熟練した人間と同じように複雑なタスクを実行できるようにすることです。 これにより、作業者を危険な環境から解放し、データ取得の精度と信頼性を向上させることが可能になります。 そのような自律型ロボットの適用範囲としては、洋上風力発電所、石油掘削、鉱山、および通路に障害物がある産業施設などの、厳しく険しい場所が想定されます。
自律型ロボットシステム(ARS: Autonomous Robotic Systems)は、広範な状況を認識して安全かつ確実に動作するために、さまざまな知覚センサーにより大量のデータを収集し、迅速に解析する必要があります。 このローカリゼーション(自己位置推定)と、マッピング(環境地図作成)の同時実行(SLAM: Simultaneous Localization and Mapping)は非常に複雑で、動的な環境でも機能する必要があり、障害物を検知して地形情報収集し、経路を決定しなければなりません。 その移動のタスクに加えて、ミッションも遂行しなければならず、多くのタスクを同時実行できるだけのコンピューティングパワーが必要になるため、ひとつのコア上で複数のサブタスクを分離実行させるための仮想化が必要なケースもあります。 このようなアプリケーションを、短期間で開発コストを抑えて構築するために、COM Express や COM-HPC などのコンピューター・オン・モジュールを活用するケースが増えてきています。 コンピューター・オン・モジュールは、プロセッサーやメモリー、高速インターフェースなども含め、すべての主要な部品が搭載され、動作検証がおこなわれているため、システム開発者は複雑なプロセッサー周りの設計や検証をおこなうことなく、キャリアボードの設計に専念することができます。
コンガテックの COM Express や COM-HPC は、仮想化をサポートするRTSハイパーバイザーのほか、Linux、Windows、VxWorksなど、主要なRTOSに対して、必要なドライバーやファームウェアを含む包括的なボード・サポート・パッケージが提供されているため、アプリケーションソフトウェアの開発も容易になります。 コンガテックは、幅広い製品ポートフォリオと包括的なソフトウェア、技術資料、そして将来に向けたアップグレードパスを用意しており、長期の製品ライフサイクルを提供しているため、自律型ロボットのコンピューティング エンジンとして最適な選択肢になります。
コンガテックの幅広いレンジのコンピューター・オン・モジュールは、AMR(自律移動ロボット)のほか、コボット(協働ロボット)や 医療用ロボットなど、さまざまなロボットに採用されています。
次世代のロボット製品開発に役立つ無料の日本語版資料やビデオを用意しています。ぜひご参考にしてください。
コンガテックのロボティクス関連 リソース
【ロボット開発向けウェブページ】
ハイパフォーマンス ロボットのためのハイパフォーマンス エコシステム
次世代ロボットの設計を始める前にこのページに目を通すことを強くお勧めします。新しい設計アプローチや、設計のヒント、課題解決の方法などがわかりやすくまとめられています。
【ケーススタディ】
自律型検査ロボット ~ANYbotics社、自律型検査ロボットにハイパフォーマンス組込みコンピューター・オン・モジュールを採用~
このケーススタディでは、ANYbotics社が開発した、人間にとって潜在的に危険のある、複雑な産業環境で使用できる、四足歩行の自律型検査ロボット開発について紹介しています。
【ホワイトペーパー】
自律移動ロボット(AMR)のシステム統合 ~AMR の組込みコンピューティング ビルディングブロックを仮想化する利点~
このホワイトペーパーでは、自律ロボットの要件を整理し、次世代 AMR開発を加速して簡素化するためのテクノロジーやコンセプトを紹介しています。
ロボットの頭脳を設計する方法 ~ロボットメーカーはコンピューター・オン・モジュールを採用することでダイナミックな市場での優位性を保持~
このホワイトペーパーでは、AIを搭載したインテリジェントなロボットを、効率的に短期間で開発するための設計アプローチについて解説しています。
【ウェビナー】
将来のロボットに関するコンピューティングの課題を解決する方法 (22分)
コンガテックのマーケット インテリジェンス ディレクターであり、PICMG COM-HPC ワーキング グループの議長である クリスチャン・エダー(Christian Eder)と、コンガテックのロボティクス シニア マーケット セグメント マネージャーの クレア・リュー(Claire Liu)が、将来のロボットに関するコンピューティングの課題を解決する方法について解説します。
【エキスパート ビデオ】
ロボットにコンピューター・オン・モジュール(CoM)を採用する理由 (2分)
ロボティクスのエキスパートであるクレア・リュー(Claire Liu)が、コンピューター・オン・モジュールについて誰もが知っておくべき重要な事項について 2分間でご紹介します。
ワークロードの統合の概要~貴重なリソースを無駄にしないでください~ (1分30秒)
embedded worldで展示された実際のロボットアームのデモを使って、AIを搭載した次のロボット アプリケーションを、どのように短期間で市場投入するのか、どのようにコストを削減し設計リスクを軽減するのかについて、ダン・デマーズ(Dan Demers)が解説します。
【ポッドキャスト】
自律移動ロボット(AMR)開発の裏側 (24分)
インテル® パートナー・アライアンスのデジタルハブである insight.tech との、この特別な技術トークでは、よりコストパフォーマンスよく効率的に AMRを構築するための、ハードウェアとソフトウェアを統合する理想的な組み合わせについて、コンガテックのエキスパートであるクレア(Claire)とティモ(Timo)が解説します。
【その他の参考資料】
コンガテックジャパンでは、各種の日本語版ドキュメント(技術記事/ホワイトペーパー/ケーススタディ)を無料公開しています。
コンピューター・オン・モジュールの選択肢は多く、さまざまなプロセッサー、タイプ、そしてサイズが用意されています。 コンガテックジャパンでは、お望みのプロセッサー、タイプ、サイズから製品を見つけやすくするために、コンピューター・オン・モジュールのセレクションガイド を公開しています。 また、評価ボード/キャリアボードのセレクションガイド も公開しています。 新しいプロジェクトにお役立てください。
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コンガテックについて
コンガテック(congatec)は、標準フォームファクターの COM-HPC、COM Express、Qseven、SMARCなどの産業用コンピューターモジュール、およびシングル・ボード・コンピューター(SBC)の設計開発・製造・販売をおこなうドイツに本社を置くメーカーです。これらの製品は、堅牢で長期供給が可能で、産業オートメーション、医療、エンターテインメント、輸送、テレコミュニケーション、試験と計測、POSなど、さまざまな産業分野で使用することができます。製品には独自の拡張BIOS機能と、包括的なドライバーやボード・サポート・パッケージ(BSP)が含まれています。ニーズに合わせて製品のカスタマイズなどもおこなっています。
【お問い合わせ】
コンガテックジャパン株式会社
TEL: 03-6435-9250
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