RTS ハイパーバイザー と aReady. (2025年4月22日 更新)
RTS ハイパーバイザー と aReady. (2025.4.22更新)
- 産業用組込み仮想化ソフトウェア と アプリケーションレディ製品 -
RTS ハイパーバイザーは、コンピューターを仮想化するためのソフトウェアです。 一つのマルチコア x86ベースのコンピューター上に仮想マシン(VM)を作成し、個々の VM上でリアルタイムOSや汎用OSなど異なる複数のオペレーティング システムを同時に実行させることができ、ハードリアルタイム パフォーマンスを提供します。 RTS ハイパーバイザーは、CPUコアやグラフィックス、メモリーの他、I/O デバイスを含む利用可能なリソースを、必要に応じて個々の VMに割り当てます。 各 VMは互いに完全に分離されているため、特定の VMが他の VMに影響を与えることはありません。
【RTS ハイパーバイザーの特長】
・ コストの削減:複数システムのワークロードを1つのシステムに統合することで、物理サイズとハードウェア、ケーブル配線を削減することができます。
・ 信頼性の向上:システム数が減ることで、平均故障間隔(MTBF)が改善されるため信頼性が向上し、メンテナンスコストが削減されます。
・ 容易なアップデート:ハードウェア プラットフォームを変更することなく、別の仮想マシンをインストールして、AI やセキュアな IoT 接続など最先端の機能を追加することができます。
・ 効率の向上:複数のオペレーティング システムを実行して利用可能なリソースを最大限に活用し、コアをアイドル モードにせず、ワットあたりのパフォーマンスとバッテリーでの駆動時間を最適化します。
・ 開発の効率化:モノリシック ソフトウェアを個別の機能ブロックに分割することで、アプリケーション全体に影響を与えることなく、開発や認証、製品のリリースを効率化します。
・ 市場投入までの時間とアジリティの改善:アプリケーションをモジュール化したワークロードに分割することで、全体の複雑さが軽減されるためアジリティが向上し、市場投入までの時間を改善します。
【関連製品】
aReady.COM 製品:コンガテックのアプリケーションレディ コンピューター・オン・モジュール(RTS ハイパーバイザーと、ボッシュ・レックスロス(Bosch Rexroth)の ctrlX OS を搭載)
・ conga-aCOM/cRLP:COM-HPC Client の「conga-HPC/cRLP」に、ハイパーバイザーとOSを実装したアプリケーションレディ モジュール
・ conga-aCOM/mRLP:COM-HPC Mini の「conga-HPC/mRLP」に、ハイパーバイザーとOSを実装したアプリケーションレディ モジュール
aReady.VT 製品:コンガテックの仮想化テクノロジー
・ Virtualization Ready製品:RTS ハイパーバイザー搭載COM製品
aReady.IOT 製品:コンガテックのアプリケーションレディ ビルディングブロック
・ conga-connect:アプリケーションレディの IoT 接続システム
・ aReady.IOT:IT と aReady.COM ベースのアプリケーションをシームレスに接続
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コンガテックについて
コンガテック(congatec)は、標準フォームファクターの COM-HPC、COM Express、Qseven、SMARC などの産業用コンピューターモジュール、およびシングル・ボード・コンピューター(SBC)の設計開発・製造・販売をおこなうドイツに本社を置くメーカーです。これらの製品は、堅牢で長期供給が可能で、産業オートメーション、医療、エンターテインメント、ロボティクス、輸送、テレコミュニケーション、試験と計測、POSなど、さまざまな産業分野で使用することができます。製品には独自の拡張BIOS機能と、包括的なドライバーやボード・サポート・パッケージ(BSP)が含まれています。ニーズに合わせて製品のカスタマイズなどもおこなっています。