SMARC 2.0規格準拠に対応
Tokyo,Japan,August 4 2016 * * * 組み込みコンピューターモジュール、シングルボードコンピューター(SBC)、組み込みデザイン/製造(EDM)サービスで業界をリードするテクノロジー企業、congatecは、SGET(Standardization Group for Embedded Technologies e.V.)によって数日前に公開されたばかりの新規格SMARC 2.0に完全対応したことを発表しました。この主要テクノロジーの適用により、congatecの広範なコンピューター・オン・モジュール(CoM)の主力製品ポートフォリオ、QsevenとCOM Expressの中間に理想的に位置づけられたソリューションの新ブランドが加わることになります。congatec初のSMARC2.0モジュールと、広範なソフトウェア、ドライバー、BIOSサポートなどを含むキャリアボードやスターターキットは8月に提供を開始します。
SMARC 2.0の規格の策定に際し、SGETにおいて中心的な役割を果たした congatecが同規格に対応することは、社内関係者にとって明白です。この新規格は、組み込みコンピューター・オン・モジュール(CoM)テクノロジーの新時代の到来を告げるものです。特にマルチメディア指向の、モノのインターネット(IoT)に接続された小型システム専用に設計されています。
congatecのマーケティング担当ディレクターであり、SGETボードのメンバーおよびSMARC 2.0スペックエディターも務めるクリスティアン・エダー(Christian Eder)は、新規格の重要性について次のようにコメントしています。「リビジョン 2.0はSMARCを最高品質レベルまで向上させており、お客様に自信を持っておすすめできます。ランダムすぎる代替機能ブロックなど、以前のバージョンが抱えていた既知の問題を解消したことで、お客様がSMARCテクノロジーをより受け入れやすくなり、長期的な提供を保証しています。SMARC 2.0は、非常に成功的なモジュール規格となるにふさわしい必要条件をすべて兼ね備えており、市場でも大きなシェアを獲得することになるでしょう。」
congatec AGのジェイソン・カールソン(Jason Carlson)は次のように説明しています。「congatecがドラフトエディターを務めることで、この新規格の進歩的な機能強化を大いに牽引することができました。EMEA地域におけるコンピューター・オン・モジュール(CoM)の 市場リーダーとして、 この先何年も市場ニーズに対応する規格としてSMARC 2.0を位置づけるために、当社の知識と市場経験を駆使しました。SMARC 2.0は、当社の既存の QsevenとCOM Expressの製品・サービスを補完するものと考えています。3つのすべてのプラットフォームに対応することで、お客様の拡大しつつあるニーズに適合する、より広範な製品・サービスの提供を実現します。」
SMARC 2.0は、最先端のシリアル IO、モノのインターネット(IoT)、ネットワークおよびビデオインターフェースを豊富に取り揃えているため、幅広いマルチメディアおよびグラフィック指向のモノのインターネット(IoT)アプリケーションに適しています。SMARCは、超低消費電力組み込みシステム向けの堅牢かつ超低出力なQseven規格と、高性能組み込み設計専用の機能豊富な COM Express規格の中間に理想的に位置づけられています。
SMARC 2.0の技術的ハイライト
SMARC 1.1から2.0へと大きな飛躍を遂げたことで、確立されたCoM市場におけるSMARCの立ち位置が明確に定義されました。基本としてSMARC 2.0をマルチメディアに特化させることで、MXM 3.0コネクタの314極を用いた、最大4つのビデオ出力をサポートする様々なマルチメディアインターフェースを提供します。 2x 24ビット LVDS/eDP/HDMIを含むMIPI DSI/DP++およびDP++を実行、さらに、HDAおよびI2Sバスを搭載した2つのMIPIカメラインターフェースと、2つのオーディオインターフェースを用意しています。SMARC 2.0は現在、2ポートのUSB 3.0ポート、モノのインターネット(IoT)の縦列接続に対応した 第2のイーサネットポート、第4のPCI Express Lane、1ポートのeSPIポートを含む最大6ポートの USBポートに対応した追加用USBポートを装備しています。また、カメラおよびディスプレイ用パラレルポートなどの古いインターフェース、代替機能ブロック、オフモジュール eMMC、SPDIF、3チャンネルのI2Sチャンネルのうち1チャンネルを仕様から除外しました。
