Intel、congatec、Real-Time SystemsMHzが複数のリアルタイム制御用の産業グレードアプリケーションサーバプラットフォームを共同発表
Intel、congatec、Real-Time Systemsの3社は、最先端の組込み技術と IoT技術に焦点を当てた国際展示会「Embedded World 2019」でのそれぞれのスタンドで、複数のリアルタイム産業制御に対応した最新の産業グレードアプリケーションサーバプラットフォームのライブデモを披露します。最大6つのコア上で決定的動作を超高速に実行する COM Express Type 6ベースのIntel® Xeon® E2産業グレードアプリケーションサーバプラットフォームは、スマートビジョン、人工知能(AI)、ロボット制御などの複数のリアルタイムタスクと非リアルタイムタスクの制御を行うことができます。オプションで IIoTベースの監視、メンテナンス、管理も行うことができます。この真のマルチタスク能力を有するアプリケーション・レディな産業制御プラットフォームは、Real-Time Systems社製仮想化ソフトウェア「Real-Time Hypervisor」を利用します。深層学習をベースとするAIアルゴリズムを使った状況把握など、複数のタスクを並行作業することが求められる次世代の視覚ベースの協働ロボット、自動制御、自律走行車を対象としています。
「多機能でマルチタスクな産業グレードアプリケーションサーバにはさまざまな用途領域があります」と、congatecのマーケティング担当ディレクター、クリスティアン・エダー(Christian Eder)は説明します。「次世代の産業制御が連携していくにつれて、お互いでリアルタイムにやり取りを行う必要が生じます。視覚ベースのAIを実装する必要性を多くの用途に見い出しています。さらに、さまざまな産業分野の分散型機械の監視にIIoTをベースとしたデータ交換が必要となります。デモを使って、複数のリアルタイム制御に対応した産業グレードアプリケーションサーバプラットフォームがこうした用途にまさに適していることをご覧に入れます。」
「作業の集約化の傾向は、製造現場のマシンまで明らかに見られます。」と、Real-Time SystemsのCEO、ガード・ラマーズ(Gerd Lammers)が言い添えます。「これらのお客様は、ほぼ汎用的な組み込みハードウェア上のソフトウェアだけで産業用ルーティング、ファイアウォールセキュリティ、VPN技術などの機能を実行する必要があります。OEMエンジニアがこれらすべての複数のタスクに必要としていることは、リアルタイムハイパーバイザサポートを備えたスマート管理技術(SMT)に対応したマルチコア産業サーバプラットフォームです。congatec はこのデモに関して見事な仕事をしてくれました。「Embedded World」での展示を非常に多くの産業のお客様が高い関心をもって見学してくれると確信しています。」
COM Express Type 6ベースのIntel® Xeon® E2産業グレードアプリケーションサーバプラットフォームのデモでは、事前構成された3つのアプリケーション・レディな仮想マシンを統合しています。1台は Basler社製ビジョンカメラを操作します。Intel® OpenVino® ソフトウェアを介して Linux 上で視覚ベースの物体認識を実行します。また、Refexces社製Intel® Arria® 10 FPGAカード上でAIアルゴリズムを実行します。その他2つの独立したリアルタイムパーティションは、リアルタイム Linuxを実行して、倒立振子の均衡をリアルタイムで制御します。来場者は振子の均衡を崩せるか試せますが、システムが瞬時に反応し、振子の均衡を維持するためにリアルタイムで動作します。複数の仮想マシンをホスティングする単一のサーバプラットフォーム上でのこれらのアプリケーションの独立性とリアルタイム動作を実証するために、振子の均衡を図る仮想化リアルタイムシステムに影響を与えずにLinuxパーティションを再起動できます。すべての仮想マシンは Real-Time Systems社製仮想化ソフトウェア「Real-Time Hypervisor」を介して個別にパーティション化できます。単一の産業グレードアプリケーションサーバプラットフォーム上に統合された、次世代のロボット、機械、産業制御のさまざまなリアルタイムタスクと非リアルタイムタスクに合わせて完全にカスタマイズされたリソースを実現します。
