工業用の温度拡張版に対応した AMD Ryzenベースの COM Expressモジュールを発表
conga-TR4 COM Express Type 6モジュールの最大パフォーマンスは、環境条件に応じて異なります。温度範囲が0度以下の場合で1.6 GHzから2.8 GHz(ターボブースト利用時)、温度範囲が0度超の場合は2.0 GHzから最大3.6 GHzまでです。優れたパフォーマンスと厳しい温度環境下で高信頼のconga-TR4コンピュータオンモジュール(CoM)シリーズは、従来よりリアルタイム設計に対応しています。また、エッジコンピューティング環境下では、シビアなリアルタイム処理が要求される仮想マシンのデプロイメントや負荷分散管理などをReal-Time Systems社のハイパーバイザにより容易に実現します。
・本製品の特長
COM Express Type 6のピン配置に準拠する新型conga-TR4高性能モジュールは、最新のAMD Ryzen™ Embedded V1404Iマルチコアプロセッサをベースとし、工業用温度範囲に対応します。電力効率に優れた、最大2400 MT/秒の高速な32GBのデュアルチャネルDDR4メモリのほか、オプションのECCによりデータセキュリティを最大限にサポートします。AMD Radeon™ Vegaグラフィックスに8つの演算ユニットを統合した本製品は、組込み型グラフィックスの最先端モジュールです。4K UHD、10ビットHDR、DirectX 12、および3Dグラフィック用OpenGL 4.4に対応するディスプレイを、独立して最大4つまで接続できます。ビデオエンジンを搭載しているため、ハードウェア アクセラレーションによるHEVC(H.265)動画の双方向ストリーミングが可能です。またHSAおよびOpenCL 2.0に対応することで、ディープラーニングにかかる高負荷をGPUに振り分けることができます。セキュリティが最優先とされる用途では、統合されたAMD セキュア プロセッサが、ハードウェア アクセラレーションによるRSA、SHA、AES暗号化および復号を支えます。
新型conga-TR4は、キャリアボードに10 Gbit/秒のUSB 3.1 Gen 2、Power Delivery、およびDisplayPort 1.4など、いずれのUSB-C端子も実装できるので、たとえば、外部タッチスクリーンへも1本のケーブルで接続できます。パフォーマンス指向のその他のインタフェ-スとしては、1x PEG 3.0 x8、4x PCIe Gen 3、4x PCIe Gen 2、3x USB 3.1 Gen 2、1x USB 3.1 Gen 1、8x USB 2.0、2x SATA Gen 3、1x Gbit Ethernetが挙げられます。これらのインタフェースをSD、SPI、LPC、I²C用I/O、ならびにCPUの2つのレガシーUART、およびHDオーディオが補完します。オペレーティングシステムは、Linux、Yocto 2.0、Microsoft Windows 10のほか、オプションでWindows 7もサポートされます。
conga-TR4 COM Express Type 6コンピュータオンモジュールの構成には以下のバリエーションがあり、標準温度範囲用の構成も用意されます。
conga-TR4高パフォーマンスCOM Express Type 6モジュールの詳細については
http://www.congatec.com/jp/products/com-express-type6/conga-tr4.htmlをご覧ください。
*AMD、AMDのロゴ、 Radeon、Ryzenならびにそれらの組合せは、Advanced Micro Devices, Inc.の商標です。
