コンガテック、ボッシュ・レックスロス社のctrlX OSオペレーティングシステムを搭載
ボッシュ・レックスロス(Bosch Rexroth)は、コンガテック(congatec)の組込みコンピューターアプリケーション向けにLinuxベースのctrlX OSオペレーティングシステムを公開しました。これにより、コンガテックの組込みおよびエッジコンピューティング製品は、ctrlX OSオペレーティングシステムを取り巻くオープンなエコシステムの一部となり、高いサステナビリティとアジリティを持って、モジュラーでスケーラブルなソリューションの開発が可能になります。ユーザーは、組込みデバイスやエッジデバイスから、エッジクラウド(フォグとも呼ばれる)に至るまでユースケースに応じて、OT(オペレーショナルテクノロジー)向けにハードウェアとソフトウェアが統合されたソリューションを利用することができます。組込みコンピューティング分野におけるctrlX OSの主なターゲット市場は、オートメーション、ロボティクス、医療技術、エネルギー/スマートグリッド、車載アプリケーションなどです。
コンガテックがctrlX OSの採用を決めたことにより、組込みコンピューティング市場へ数多くのアプリケーションを有するctrlX Storeのソリューションポートフォリオ全体へのアクセスを提供します。ボッシュ・レックスロスやctrlX Worldパートナーネットワーク内のサードパーティプロバイダーのアプリケーションは、オープンでモジュラーなアプローチを採用しています。これは、モジュールからエンドアプリケーションやクラウドのインテグレーションにまでおよびます。ハードウェアおよびソフトウェアのレベルでビルディングブロックを組み合わせることで、エッジとクラウドのインテグレーションなど、複雑な組込みアプリケーションの開発が簡素化されます。これにより、高いレベルの設計セキュリティを提供しながら、市場投入までの時間を短縮します。
「この協力により、私たちは現場のセンサーやアクチュエーターの接続からクラウドへの接続に至るまで、幅広いユースケースに対応する、包括的に統合されたアプリケーションレディのソリューションに向けて、新たな一歩を踏み出しました。私たちはセキュアな組込みビルディングブロックの、モジュラーでオープンな設計に対して、包括的でアプリケーション指向のソフトウェアサポートを提供するボッシュ・レックスロスという、強力な国際パートナーを得ました。これにより、コンガテックがネットワークやクラウド統合アプリケーション向けに提供する、モジュラーでスケーラブルなソリューションがさらに魅力的になります」と、コンガテックのCEO、ドミニク・レッシング(Dominik Ressing)は説明します。
「産業におけるデジタル化とサステナビリティの目標は、オープンでモジュラーな需要志向のスケーラブルソリューションプラットフォームによって、最適に達成されます。コンガテックにより、私たちはこれらの価値を具現化するためのパートナー企業をもう1社、得ることができました。メーカーに依存しない標準に基づいて、あらゆるコンフィグレーションのctrlX OSベースの組込みコンピューティング プラットフォームもサポートできるようになり、ctrlX OSを汎用的に適用でき、オンデマンドで拡張できるようになりました」と、ボッシュレックスロスのオートメーションおよび電動化ソリューションビジネスユニットセールスマネージャーである、ステフェン・ウィンクラー(Steffen Winkler)氏は説明します。
アプリケーションレディのソリューションによる付加価値の創出
開発者はctrlX OSライセンスが付属したコンピューター・オン・モジュールを、コンガテックから購入することができます。コンガテックのカスタマーは、ctrlX OSを使用することで、現在約60のアプリケーションが提供される ctrlX Storeへアクセスできます。ctrlX OSは、Linuxベースのリアルタイムオペレーティング システムであることに加えて、開発者にドイツ企業による優れたサポートとRoot of Trustを提供します。さらに、多数のアプリケーション、サービス、ソフトウェア開発キット(SDK)をワンクリックで利用することができます。ctrlX Storeは、PLCアプリケーションやモーションコントロール、通信、さらにはエンジニアリングツールなどの幅広いソリューションを提供します。開発者は、ファイアウォールやVPNクライアントなどの基本機能を含む、さまざまなIoTおよびクラウドアプリケーションも利用することができます。
ctrlX Storeで、エコシステムのすべてのアプリをご覧ください。
