第12 世代インテル Core プロセッサを搭載したCOM-HPC と COM Express コンピュータ・オン・モジュールのポートフォリオを、 電力効率の高い7 つの新しいプロセッサでさらに拡充
組込み、およびエッジ コンピューティング テクノロジーのリーディング ベンダーであるコンガテック(congatec)は、第12 世代インテル Core IOTG モバイルプロセッサ(以前のコードネームはAlder Lake)の消費電力の少ない7 つの品種を搭載した、新しいCOM-HPC、およびCOM Express コンピュータ・オン・モジュールをそれぞれ7 種類発表しました。パフォーマンスコア(P-Core)と高効率コア(E-Core)を組み合わせた新しいインテル ハイブリッドアーキテクチャを搭載したハンダ付け実装可能なBGA の品種は、ベース消費電力がわずか15~28 W であるため、完全なパッシブ冷却の組込み、およびエッジコンピューティング プラットフォームに利用することができます。これにより、高価な冷却オプションが不要になると同時に、システムの堅牢性とMTBF が向上します。
エネルギー消費量の削減は、おもにE-Coreの数を維持しながらP-Coreの数を減らすことによって実現されています。たとえば、インテル Core i7プロセッサのパフォーマンスレンジでは、ヘテロジニアスなワークロードはすべての品種で8つの高効率コアを利用できますが、6つのP-Core(12800HE/ベース電力 45 W)から4つ(1270PE/ベース電力 28 W)、あるいは2つのP-Core(1265UE/ベース電力 15 W)までスケールダウンすることができます。省電力のもう1つの要因は、PCIeレーンが28ではなく20と少なくなっていることです。選択したプロセッサはハードリアルタイム アプリケーションにも適しており、仮想マシンやインテル TCC、TSNをサポートしているため、この新しいコンガテック コンピュータ・オン・モジュールは、AIや没入型GUIを含むさまざまなヘテロジニアスなワークロードを1つのパッシブ冷却のエッジコンピューティング プラットフォーム上に統合するのに最適な候補です。
インテル Core i7/5/3とCeleronプロセッサを搭載した新しいハイパフォーマンス コンピュータ・オン・モジュールのターゲットマーケットは、パッシブ冷却のコンピューティングシステムで、より高いパフォーマンスを必要とする産業すべてになります。これには、たとえば、スマートファクトリーとプロセスオートメーションのための複数の仮想マシンを組み込んだエッジコンピュータとIoTゲートウェイ、AIベースの品質検査と産業用ビジョン、リアルタイムの協働ロボット、倉庫管理と出荷のための自律型ロジスティクス車両が含まれます。標準的な屋外アプリケーションには、自動運転車とモバイルマシン、交通機関やスマートシティでのビデオセキュリティとゲートウェイアプリケーション、AIによるパケットインスペクションを必要とする5Gクラウドレットとエッジデバイスなどが含まれます。
すべての異なったコアコンビネーションの品種でDDR5メモリをサポートしており、PCIe Gen 4とインテル ハイブリッドアーキテクチャをサポートする新しいコンガテックのコンピュータ・オン・モジュールは、マルチスレッドアプリケーションを高速化し、バックグラウンドタスクの実行をより効率的にします。また、インテグレートされている、最大96の実行ユニットを実装したインテル Iris Xe GPUのグラフィックスパフォーマンスも衝撃的です。
最高の帯域幅と全体的なパフォーマンスの向上に加えて、新しいフラッグシップCOM-HPC ClientとCOM Express Type 6モジュールは、Windows MLやインテル OpenVINOツールキット、Chrome Cross MLをサポートする専用のAIエンジンを実装しています。最もコンピューティングパワーが必要なエッジAIタスクを処理するために、さまざまなAIワークロードをシームレスにP-CoreやE-Core、あるいはGPU実行ユニットに割り当てることができます。組み込まれたインテル ディープラーニング・ブースト テクノロジーは、Vector Neural Network Instructions(VNNI)を介してさまざまなコアを活用し、インテグレートされたグラフィックスは専用GPUとしても使えるように、AIアクセラレーテッドDP4a GPU命令をサポートしています。さらに、インテルの最低消費電力の内蔵AIアクセラレータであるインテル Gaussian&Neural Accelerator 3.0(インテル GNA 3.0)は、動的なノイズ抑制と音声認識を可能にし、プロセッサがローパワーステートのときでも、ウェイクアップ音声コマンドを実行することができます。
これらの機能をリアルタイムシステムズのハイパーバイザテクノロジーの他、Real-Time LinuxやWind River VxWorksなどのOSサポートと組み合わせることで、モジュールはより完全なエコシステムパッケージとなり、エッジコンピューティングアプリケーションの開発を容易にするとともに加速します。
